クロアチア映画『灼熱』 11月全国ロードショーが決定しました!

※画像はイメージです

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クロアチア映画「ZVIZDAN」(日本語タイトル『灼熱』)が来月、11月に東京ほか全国順次ロードショーが決定しました!

 

「ZVIZDAN」は2015年に第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の審査員賞を受賞し、世界的な注目を浴びるクロアチア映画。

 

1991年のユーゴスラビア紛争を背景に、2001年、2011年と3つの時代で展開するセルビア人の娘とクロアチア青年のラブストーリー。紛争が始まって”敵同士”となり、民族間の対立に引き裂かれながらも愛の力で憎しみを超えていこうとする若い男女の葛藤と希望の物語です。

 

同作公式HPには、クロアチア・ザグレブ出身のダリボル・マタニッチ監督のインタビュー記事なども掲載されていますが、特に印象的だったのが次のお話。

 

「今、私たちはソーシャルメディアを通し、バルカン諸国のみならず、世界中で、ほぼ毎日のように憎悪の感情を目にする。(中略)憎悪の矛先が他国でなければ、異なる宗教、政治戦略、性的嗜好、自分より高級な車を持つ隣人などへと向かう。自分たちと異なるものを拒絶する理由には事欠かない。なぜなら、愛や慈悲といった崇高な感情を表現するより、負の感情を吐き出すほうが簡単だからだ。(中略)誰に対しても憎しみの感情を抱くことが本当に幸せなことであるのか問いかけてほしい。」

 

(引用:『灼熱』ダリボル・マタニッチ監督インタビュー

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なぜ人は愛し合うのか

なぜ人は憎しみ合うのか

なぜ人は殺し合うのか

 

クロアチアや旧ユーゴスラビア地域、旧ユーゴスラビア紛争について知るきっかけ、そしていろいろ大切なことを考えされてくれる、とても興味深い映画だと思います。

 

地球の歩き方ザグレブ特派員ブログ「【歴史的瞬間】(旧ユーゴ内戦)クロアチア、セルビアの戦争責任問題に一幕降りる」などで何度かお伝えしてきましたが、私のパートナーの両親の境遇と重なる点もあり((この映画の設定は逆ですが)父がセルビア人、母がクロアチア人)個人的にもとても興味を引かれる映画です。

 

実は有難いことにオンライン試写会にご招待いただいたのですが、これから本編を見るのが楽しみです。また見終わったら感想をシェアさせていただきますね!

 

同作品のあらすじなど、詳しくは『灼熱』公式HPで公開されています。ぜひチェックしてみてくださいね!

 

 

(2016年10月4日 小坂井真美)