秋冬にクロアチアを訪れるなら「天空の町」へ! 霧に包まれる幻想の町モトブン

霧に包まれるモトブンの丘の上から見る幻想的な日の出 (C)Motovun Tourist Board / Romina Kotiga

霧に包まれるモトブンの丘の上から見る幻想的な日の出 (C)Motovun Tourist Board / Romina Kotiga

 

クロアチアのイストラ半島に位置する小さな町、モトブン。「天空の町」とも呼ばれるその町は、ぶどう畑が延々と続くなだらかな土地にひょっこりと姿を現す小高い丘の上に建っています。

 

町の周囲に広がる森は「トリュフの森」と呼ばれており、黒トリュフのみならず、珍しい白トリュフが豊富に採れることでも知られています。

 

中世の面影を濃く残しているモトブン。静かな石畳の小道を歩けば何百年も前にタイムスリップしたかのような気分に。モトブンが「天空の町」と称される所以は、丘の上という立地条件だけではありません。

 

それは早朝、辺り一帯が真っ白な霧に包まれ、まるで町が空に浮かんでいるよ うに見えるため。幻想的なその様子は、ジブリの「天空の城ラピュタ」のモデルになったという噂も……。

モトブンが霧に包まれる季節

朝、霧に包まれるモトブンの街

 

モトブンが霧に包まれる時期は10月~4月頃。特に11月末から2月頃に高確率で霧が発生します。

 

お天気にもよりますが、この辺りは霧が発生しやすい地形で寒い早朝、町が白い霧に包まれます。霧は前日のお昼に太陽により温められた地表熱が熱を空中に放射して起こる「放射冷却」により発生するため、温度差が激しいほど霧が発生する確率は高くなるのです。霧が発生するか否かはお天気次第ですが、よく晴れた日の翌日の朝は霧が発生しやすいようです。

 

霧に包まれる神秘的な町を丘の麓から眺めてみたいものですが、丘の上から眺める景色、特に日の出もおすすめ。まだ空が暗い間に町丘の上に登り、夜が明けるのを待ちましょう。朝日に照らされうっすらと浮かび上がる、ぽつぽつと見える周囲の山や丘の様子は、真っ白な雲の海に点在する島々のよう。深い霧に包まれた雲の平原の向こう側から日が昇る光景は、この世のものとは思えないくらい美しく幻想的です。

 

丘の上から日の出の景色を眺めたい方は、モトブン旧市街内(丘の頂上付近)にあるホテルやアパートメントホテルを予約しましょう。

 

モトブンの丘の上から幻想的な日の出を見るためには時期を選ぶ必要があり、運にも恵まれる必要がありますが、その光景を目にできたときの感動は一生ものとなるはずです!

 

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小坂井 真美

 

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