クロアチアのリエカの名所のひとつである聖ヴィート大聖堂。
17世紀中頃にイエスズ会によって建てられたた大聖堂で、円形が特徴的なその姿は、かつて(2022年末まで)クロアチアで使われていた現地通貨の100クーナ札にも描かれています。
その昔、大聖堂が建つこの場所には、町の守護聖人ヴィートに捧げられた同じ名の教会(聖ヴィート教会)が建っていたそうです。
ところで、この大聖堂にはある有名な伝説が残されています。
それはある日、聖ヴィート教会の前で友人2人とギャンブル(カードゲーム)をして遊んでいたペタル・ロンチャリッチという男が、負けた腹いせにキリストの磔刑像に向けて石を投げたそうです。
その石は像の左脇腹に命中し、なんと、石が当たった場所から血が流れ出てきたのです!!そして、恐れおののく人々の前で、男の足元の地面が裂け、男を呑み込んでしまいました。
再び閉じた地には、石を投げた男の腕だけが残されていたのだとか・・・。
当時町を統治していた領主は、見せしめのために町の広場でその手を焼き、磔刑像の前に安置するように命じたそうです。
現在でも男が投げた石は主祭壇に安置された磔刑像の右側に掲げられています。
■聖ヴィート大聖堂(Katedrala Sv. Vida)
住所:Grivica 11
電話番号:00385-51-330-879
開放時間:9:00~12:00/17:00~18:00(ただし、ミサ中は見学不可)
入場料:無料