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【観光前にチェック!】世界が愛するラベンダーの島「フヴァル島」基本情報

世界が恋する美しい島、フヴァル島

 

1000を越えるクロアチアの島の中でも特に有名な島のひとつ、フヴァル島。アドリア海を代表するリゾートアイランドとして知られるこの島には、毎年夏になると世界中からたくさんの人々が 訪れます。

 

豊かな自然やギリシャ・ローマ時代から続く深い歴史が息づくフヴァル島。穏やかな時間が流れる美しいこの島は、日常を忘れてリラックスするには最適の場所です!フヴァル島を訪れたら、あなたもきっとこの島に恋してしまうことでしょう。

 

今回は島への行き方、観光のベストシーズン、見所、物価など、フヴァル島の基本情報をお伝えします。

 

フヴァル島への行き方

クロアチア本土からフヴァル島に渡るには、一般的にカタマラン(双胴船、スピードボート)、フェリーのいずれかを利用することとなります。

 

>>>詳しくは「フヴァル島へのアクセスの仕方」をご覧ください

 

フヴァル島観光のベストシーズン

フヴァル島を訪れるなら断然夏がおすすめ!

 

フヴァル島観光のベストシーズンは太陽の光がさんさんと降り注ぎ、真っ青な海と空がいっそう美しさを増す5月~9月。特に6月~9月上旬にかけてのハイシーズンには、ヨーロッパをはじめとする世界中の観光客が訪れ、島はとても賑やかになります。

 

一方、9月の末から10月にかけて、島を訪れる観光客も徐々に少なくなり、11月頃からは完全なオフシーズンに突入するフヴァル島。11月~4月のオフシーズン 中は島内ではなく、本土に住むという住人も多く、ホテルやレストラン、お土産店も春まで休業状態となるところもたくさんあります。なかにはオフシーズン中も営業をするところもあるものの、夏と比べると営業時間が短く、お昼過ぎでお店を閉めてしまうというところも。ハイシーズンと比べるとかなりひっそりと した雰囲気が漂いますが、島本来の姿を見ることができるのが魅力です。

 

ただし、前述したようにオフシーズン中は閉まっているお店やレストランが多いため、旅行日数がかなり限られている方には無理をしてまでフヴァル島を訪れることはおすすめしません。その分他の町の観光を楽しむ方が良いと思います。

 

>>次のページではフヴァル島の見所、お土産、物価をお伝えします

 

 

フヴァル島の見所

フヴァル島の2大観光スポットはフヴァル・タウンとスターリ・グラドの2か所。これに世界遺産に登録されているスターリ・グラド平原を加えた3つの場所が島の主な見所です。

(見所その1)絶対に見逃せない!島の見所が詰まったフヴァル・タウン

フヴァル・タウンの中心地である「聖ステパノ広場」

フヴァル島を訪れるならぜひ訪れたいフヴァル・タウン(Hvar)。島の見所がぎゅっと凝縮された、絶対に外せない町です!町にはフランシスコ会修道院聖ステパノ大聖堂など、島を代表する数々の歴史的建造物が点在します。

 

なかでも特に 有名なのが聖ベネディクト修道院。この修道院には「幻のレース」と呼ばれ、世界無形文化財として保護の対象とされているレースが伝わります。リュウゼツランという植物からとれる繊維を紡いだ糸が使用されているのが特徴で、その 手法は島の修道女だけが受け継がれているのだとか。修道院にはレース博物館が併設されているので、ぜひ訪れてみてください。
また、フヴァル島を訪れるならぜひ足を伸ばしていただきたいのが、島の北にそびえる城塞。そこからフヴァル・タウンの町並みはもちろんのこと、海の向こう まで広がる島々まで見渡すことができます。この絶景に心を奪われクロアチアに恋してしまった人は数知れず。きっと、あなたもそのひとりとなることでしょう。スプリットから日帰り で、島での滞在時間があまりないという方も、他のスポットを後回しにしてでも訪れていただきたい一押しスポットです!

 

なおフヴァル・タウンは島のリゾート拠点でもあり、海岸沿いには数々のホテルやヴィラが建ち並んでいます。そして港を中心に、数々のナイトクラブが点在するこの町は、特にハイシーズンの6月~9月には「眠らない町」へと変貌します。クロアチアで、リゾートならではナイトライフを楽しみたいという方にもぴったりです!

 

ちなみに、フヴァル島に宿泊予定の方で「ナイトライフにあまり興味はない。夜はぐっすりと眠りたい・・・」という方は、フヴァル・タウンの中心に宿をとらないこと。「夜通し響き渡る音楽で眠れなかった」なんて声を時々耳にします。夜は静かに過ごしたいという方は町の中心ではなく、聖ステパノ広場から徒歩15分以上離れた場所に宿を確保することをおすすめします。

(見所その2)島の歴史が感じられる スターリ・グラド

 

島で一番歴史が深い港町、スターリ・グラド(Stari Grad)。”Stari Grad”とはクロアチア語で「古い町」という意味。その名の通り、紀元前から続く町で、古代ギリシャ人によって築かれたと考えられています。

 

町にはヘクトロヴィッチの要塞(Rvrdalj Hekotrović)をはじめ、数多くの歴史的建造物が残ります。博物館や修道院の宝物館などでは、古代ギリシャ・ローマ時代の遺物が展示されており、フヴァル島の深い歴史を知ることができますフヴァル・タウンと比べると見所が少し少ないかもしれませんが、時間のある方はぜひ立ち寄ってみてください。

 

(見所その3)世界遺産の平野 スターリ・グラド平原

前述したとおり、スターリ・グラードは紀元前4世紀頃にやってきたギリシア人入植者によって建てられ、都市国家「ファロス」として発展した港町。肥沃な大地が広がるこの地で 古代ギリシア人はオリーブやぶどうを栽培し地中海貿易を盛んに行っていました。

 

町の近郊には「スターリ・グラード平野」が広がり、当時の農地が現代にも残る平野とその一体はその歴史的価値が認められ2008年に世界遺産に登録されました。農地が延々と広がる長閑な平野。他に目立った観光スポットなどもないため「絶対に訪れるべきスポット」とは言いませんが、フヴァル島でたっぷりと時間のある方はぜひ訪れてみてください。

 

フヴァル島定番のお土産といえばラベンダー

島内にはラベンダーグッズを売る屋台がたくさん並んでいる

別名「ラベンダーの島」としても親しまれているほど、ラベンダー栽培が盛んなフヴァル 島。そんなフヴァル島では、至る所にラベンダーグッズを売る露天などが目に付きます。島で採れたラベンダーを利用したポプリや精油、クリームはクロアチア らしいお土産として大変人気があります。

 

島で採れたラベンダーを使ったポプリや精油などをお手製の可愛らしいパッ ケージに詰めたものはお土産にもピッタリ!ただし、よく見ると、なかには全く同じものがザグレブやスプリットで安く手に入ることもあるので「フヴァル島で 買うこと」にこだわらないようであれば、他の町で買う方がお得です。

クロアチア一高い?! フヴァル島の物価

クロアチアを代表するのリゾートアイランドというだけあって、フヴァル島の物価は国内の観光地でもトップクラス! その高さは時に、クロアチア随一の観光地であるドブロブニクを凌ぐほどです。レストラン、お土産屋さん、ホテル、アパートメントホテルはもちろん、スーパーや市場で売られている食品に至るまで、クロアチア本土の観光地よりも約1割増しから時には2倍、3倍の値段がつけられていることも。そのため、旅行の予算に限りがあってフヴァル島でゆっくりと滞在したいというわけでなければ、スプリットなどから日帰りで訪れることをおすすめします。

 

クロアチアの物価についての詳しい記事はこちら>>>「「安い?高い?」 気になる、クロアチアの物価

 

小坂井真美