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ボスニア・ヘルツェゴヴィナの公用語は?英語は通じる?

クロアチア語とセルビア語の2か国語表記がされた交通案内版
(C) Flickr/ Jennifer Boyer

 

ボスニアの公用語はボスニア語、クロアチア語、セルビア語の3つ。

 

「えっ?なんで3つも言葉があるの?」と不思議に思うかもしれませんが、これはボスニア・ヘルツェゴヴィナの複雑な歴史的背景が関連しています。

 

ここで詳しく述べることはしませんが簡潔に表すと、ボスニア・ヘルツェゴヴィナは3つの宗教、3つの民族が共存する国。つまりイスラム教徒であるボスニャク人、カトリック教徒であるクロアチア人、正教徒であるセルビア人の3民族が住む国がボスニア・ヘルツェゴヴィナなのです。それぞれ宗教が異なるだけで、人種的な違いもほとんどなく、ボスニア語、クロアチア語、セルビア語はお互いに非常に似た言語。

 

 

いえ、非常に似た言語・・・というよりも、それぞれの言語間に違いは方言程度と言われています。少し違う単語があったり、アクセントが異なる程度です。

 

例えばパンはクロアチア語でKruh(クルフ)、セルビア語でхлеб(フリェブ)、ボスニア語でhljeb(フリェブ)。このように異なる単語がいくつか存在します。

 

よく「クロアチア語とセルビア語は非常に似た言語」だと言われますが、上でも述べたようにこれは事実。クロアチア人もセルビア人も、大阪人と名古屋人がそれぞれお互いの方言で会話しても通じるような感覚でコミュニケーションができます。

 

唯一クロアチア語とセルビア語が大きく異なる点があるのですが、それは文字です。クロアチア語がローマ文字を使うのに対し、セルビア語はキリル文字(ロシア語などでも使われている文字です)を使用しています。

 

ここまで読んで「じゃあ、ボスニア語は一体どんな言葉なの?」と思っていらっしゃると思いますが、ボスニア語とはボスニャク人が話す言葉。

 

ボスニャク人が話すボスニア語は実はクロアチア語やセルビア語とほとんど同じなのですが、イスラム教徒である自分たち自身を「ボスニャク人」と呼び、話す言葉を「ボスニア語」と呼んでいるのです。ボスニア語に使われる文字はラテン文字が標準的ですが、キリル文字で記されることもあり、原則的なルールはありません。

 

英語やドイツ語が比較的よく通じます

 

以上のようにちょっと複雑な事情があるボスニア・ヘルツェゴヴィナの公用語ですが、モスタルやサラエボなどの観光地では、若い年代を中心に英語がよく通じます。

 

またユーゴスラビア内戦中にドイツへ難民として住んでいた人が多いため、ボスニア・ヘルツェゴヴィナにはドイツ語が話せる人もたくさんいます。

 

とても気さくで、おしゃべり好きなボスニア・ヘルツェゴヴィナの人々。少しでも仲良くなると、遠い日本からやってきたあなたをラキヤやトルココーヒーできっと手厚くもてなしてくれることでしょう。

 

そんな彼らといろんな話に花が咲くと思いますが、旧ユーゴスラビア内戦関連の話題や、民族的・宗教的な話題は思わぬ誤解に発展してしまったり、無意識のうちに相手の心を傷つけてしまう可能性もあるので避けるほうが無難です。相手から話してくれる場合は別ですが、そうでなければこちらからそのような話題を振るのは控えましょう。

 

以上みなさまの素敵な旅のヒントになれば幸いです。

【ボスニア・ヘルツェゴビナ観光基本情報】