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クロアチア上空で流星が爆発! 地震みたいに揺れました

※画像はイメージです  Rafael Moura Sb.によるPixabayからの画像

 

こんにちは!

 

2月25日にクロアチアで初の新型コロナウイルス感染者が確認されて以来、当ブログでも新型コロナ関連の不安な情報ばかりお伝えしてきましたが、今回はクロアチアからちょっと明るい(?)ニュースをお届け伝えします。

 

クロアチア北部上空で流星が爆発!

 

一昨日2月28日、クロアチア現地時間の午前10時半頃にクロアチア北部の上空で流星が爆発しました!!

 

どんな流星だったのか、動画でご覧になる方がずっとわかりやすいと思うので、まずはこちらをご覧ください(↓)

 

ドライブレコーダーが捉えた光景

 

動画ではピカっと光って消えていっただけのように見えるかもしれませんが、この衝撃波はかなり大きかったようです。

 

実は私もこの衝撃波を感じていたのですが、まさか上空で星が爆発しているなんて夢にも思っていませんでした(^^;

 

流星が爆発した頃、私は自宅で音楽を聴きながら作業をしていました(私はちょうど新型コロナ関連のブログ記事を書いている最中でした)。

 

突然ゴゴゴゴっ・・・!っと家全体が揺れたように感じたので、イヤホンを外して近くにいたパートナー(旦那)に「今の何?!地震!!?」と話かけたのですが、彼はヘッドフォンをつけながら作業に没頭していたため、まったく気が付かなかったようです。

 

「今、何かゴゴゴッって音がして、揺れたような感じがしたんだけど・・・?地震だったのかな?」と騒ぐ私に「地震??まさか!ないない。気のせいじゃない?」と笑う彼。

 

なので「そっか~、気のせいか。でも、確かに揺れたんだけどなあ・・・近くで工事でもしているのかなあ・・・」なんて思って、外に出て確認するわけでもなく、それ以上気に留めずに作業に戻りました。

 

 

・・・が、その時の振動、轟音の原因を知ったのはその日の夜。

 

パートナーが「ねえ!!今日、クロアチアの上空でメテオ(流星)が爆発したらしいよ!」と興奮気に話すので、よくよくネットニュースを読んでみると「今朝のあの轟音は流星だったんだ!」ということがわかりました。

 

気圏に突入した際に爆発して燃え尽きた流星の様子は、ザグレブをはじめ主にクロアチア北部、それからお隣のスロヴェニアでも目撃されたそうです。

 

ニュースによると、私が「あれ?揺れた??」という程度にしか気が付かなかった揺れは結構なものだったのだのだとか。

 

クロアチア人のなかには私と同様「地震かっ?!」と感じた人の他、「軍が戦闘機の飛行訓練でもしているのか」と思った人もいたのだそう。

 

なかには上空で何かが爆発した様子を目撃して驚き、通報した人もいたそうです。

 

流星の爆発による揺れは数秒間続いたそうですが、重大な被害などは報告されていないとのこと。また、流星の断片が地表に着地した可能性はあるそうですが、詳しいことはわかっていない(少なくとも人や建物などに被害はない)そうです。

 

「もし仮にあの時、(空中爆発じゃなくて)もっとでっかい隕石が地表に衝突していたとしたら、“あれれ?なんか揺れてる?”とか思いながらも、ギリギリまで気が付かずにPCの画面を見ながら僕たち死んでいたのかもね~(笑) なんだか悲しい!」なんて笑いながら、流星のニュースにちょっと驚いた1日でした。

 

クロアチアでも地震は起こるの?

1880年の大地震の後、現在の姿になったザグレブの大聖堂前

 

ちなみに日本人観光客のみなさんから「クロアチアって地震があるんですか?」とよくご質問をいただきますが、日本ほど頻繁にはありませんが、クロアチアでも地震はたま~に起こります。

 

クロアチアの歴史上に記録される大被害が発生した地震は2回。ひとつは1667年にドブロブニク(※)に大きな被害をもたらした地震。もうひとつは1880年にザグレブを襲った大地震です。(※正確には、その当時ドブロブニクは「ラグーザ共和国」という国家でした)

 

とても小さな規模の地震はたまにあるみたいですが、このように大きな地震はめったに起こらないクロアチア。

 

クロアチア人も「日本は地震が多い国」と知っている人が多いので、彼らと話しているとたまに地震のことが話題に上がることがあるのですが「日本人って、すごいよね。大きな地震がたくさんくる国なのに、みんな動じずに暮らしている。怖くない?」と聞かれることもあります。

 

そう聞かれると「怖いのは怖いけど、地震ばっかりは、どうしようもないからね。大切な家族や友達が日本にたくさん住んでいるから、起こってほしくないと心から願っているけれど、自分たちにどうこうできる問題でもないし。日頃からの防災意識を高めておくくらいしか対処方法がないよ。

 

いつ起こるかわからないこと、どうしようもないことを悶々と考えていても、仕方がないから。」と答えて、逆に「クロアチアもたまに地震があるけど、怖くない?」と尋ねると、私の周りのクロアチア人は笑ってこう答えます。

 

「まあ、クロアチアで大地震は数百年に一度だから確率は低い。僕らが生きている間はきっと起きないさ。心配しなくてもきっと大丈夫。・・・でも、日本と違ってクロアチアの建物の多くは耐震構造じゃないから、もし大きな地震が来たらジ・エンドだね。

 

でも、君と同感。起こっていない未来のことを心配するより、今を楽しまなきゃ。」

 

ザグレブの大聖堂内部

 

最近日本では新型コロナのニュースでもちきりでしたが、ちょっと前まではネットニュースなどでよく「南海トラフ地震」関連の情報が出回っていましたよね。心配性な私は、日本の家族や友達のことを思うと、そんなニュースを見る度に不安で仕方ありませんでした。

 

でも、そんな時に思い出すのが、昔、大学時代にお世話になった恩師が話してくれたあるお話。

 

私は学生時代ドイツ語・ドイツ文学専修だったので、(ナチス・ドイツ時代の)ユダヤ人関連のことを学ぶことも少しあったのですが、その時に先生がこんな話をしてくれました。(もっと深くていいお話でしたが、ここでは要点だけお伝えします)

 

「ユダヤには古くからこんな教えがあります。“あなたが生きている限り、誰にも奪われることのないもの。それはあなたの内にある知識である”。 

 

家、お金など、身の回りにあるあらゆる“形あるもの”はなくなってしまう。でも、自分の中に培った知恵や知識は誰にも奪うことはできない」

 

その先生は阪神淡路大震災を経験され、当時住んでいたアパートも崩れてしまい大変な思いをされ、その時にこの言葉を思い出されたそうです。

 

17世紀に大地震で大きな被害を受けたドブロブニク

 

私はこの話を学生の時聞いた時「なるほど!そうか!自分の頭、心の中にしまえるものは、どんな時にも失うことはないんだ。自分の命がある限り」と、とても感銘を受けました。

 

それ以来、自分なりに「知識を蓄えよう。それから、大切な家族や友達、日々出会う人たちとの楽しい思い出もいっぱい心(記憶)に蓄えながら生きていきたい」と思って過ごしてきました。モノと同様、人の命も永遠ではないですものね。

 

私がこんな旅サイトを運営したり、クロアチアで観光ガイドの仕事を楽しく続けられている大きな理由のひとつが「みんなの楽しい旅の思い出作りのお手伝いがしたい」という想いなのですが、今思い返せばそう考える一番はじめのきっかけになったのは、(先生が話されていたのは”楽しい思い出”ではなく”知識”という部分でしたが)この時の先生のお話かもしれません。

 

ただ、最近「あれれ?」という物忘れがたまにあり、「どんなに知識、楽しい思い出を蓄えても、ぼ~っとしてるから忘れちゃうかも・・・。それじゃあ意味がない。将来ボケないように頑張らなければ!」と、三十路にして早くも密かに危機感を抱いています(笑) (;´▽`A“ 

 

流星爆発の話題から地震に、そしてよくわからない自分の話に・・・と随分話が逸れてしまいました。すみません💦

 

新型コロナ関連のニュースをはじめ、最近不安な出来事が多い世の中ですが、またクロアチアから楽しい情報をみなさんにお届けしますね!

 

(2020年3月1日 小坂井真美

 

 

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