【クロアチア便り】ザダルが新たな世界遺産に!

ザダルのシンボルのひとつである聖ドナト教会

 

 
こんにちは!
 
 
ちょっぴり古いニュースですが、クロアチアのザダルとシベニクが新たな世界遺産遺産リストに加えられました!
 
 
これまで、クロアチアにはすでに8つの世界遺産がありましたが、これで全部で9つとなります(今回、ザダルとシベニクの世界遺産は「15世紀から17世紀のヴェネツィア共和国防衛施設群」としてセットで登録されました)。
 
実は6月にシベニクを訪れた際に、現地ガイドさんから「近々、シベニクの聖ニコラ要塞がユネスコに新たに登録される予定」と聞いていたのですが、バタバタしていて、そんなことをすっかり忘れていました(;´▽`A“
 

プリトヴィツェは相変らずの大混雑ぶりでした・・・!

 
先日、ザグレブから日帰りでザグレブ&ザダルを訪れたのですが、ザダルのガイドさんにお会いして早々「先月(2017年7月)、ザダル旧市街の城壁が世界遺産に登録されました。ザダルも世界遺産リストの仲間入りを果たしたんです!」と聞いて「えっ~!?いつの間に!」と、ビックリ!
 
 
いやはや・・・やっぱり忙しくてもニュースはちゃんとチェックしないといけないですね(苦笑)
 

ザダル 「シーオルガン」の上で夕日を待つ人々

 

 
ガイドさんのお話によると、なんでも16世紀から17世紀にかけてこの地(ザダルを含めたクロアチアの海岸線)を支配していたヴェネチア人がザダルに築いた城壁が、今回新たに「15世紀から17世紀のヴェネツィア共和国防衛施設群」として登録されたのだとか。
 
 
ちょっとだけ自分でも調べてみましたが、今回新たに世界遺産リストに加わった「15世紀から17世紀のヴェネツィア共和国防衛施設群」とはイタリア、クロアチア、モンテネグロとアドリア海に面する3つの国に残された、ヴェネチア帝国時代に気づかれた6つの防衛施設群(城壁や要塞など)で構成されているのだとか。
 

 

シベニクのバロン要塞 からの眺め。海の向こう側には聖ニコラ要塞が位置しています

 

 
どうやら、その6つのうちのひとつがザダルの城壁、そしてもうひとつがシベニクの聖ニコラ要塞のようです。
 
 
ザダル旧市街の城壁は16世紀にこの町を支配していたヴェネチア帝国によって、オスマン・トルコ軍の侵略から守るために建設されたものなのだとか。
 

ザダル旧市街に遺された、ヴェネチア統治時代に築かれた城壁の門のひとつ。門の上にはヴェネチアのシンボルである「聖マルコのライオン(羽の生えたライオン)」のレリーフが!

 

 
ガイドさんがこんな興味深いお話を聞かせてくださいました。
 
 
「ザダルの港はアドリア海の中でも最も海風が弱く、安全な港を持つ町として古くから有名でした。そんなザダルは軍事的にも非常に重要で、ヴェネチア帝国はもちろん、オスマン・トルコ軍もこの町を手中に入れたいと考えていました。
 
 
古くから“ザダルを制するものはダルマチア地方(クロアチア南部の海岸部)を制する”と言われてきたように、ザダルはダルマチア地方の中心地として非常に重要視されていた町なのです。
 
 
このように、非常に重要な町を何としてもオスマン・トルコ軍の侵略から守りたいと、ヴェネチア人たちは堅固な城壁を町の周りに築きました。ヴェネチア人が壁を築く前から、古代ローマ人たちが築いた城壁が町の中に遺されていたのですが(現在もその一部が旧市街内に残されています)、さらに頑丈な壁を築いたのです」
 

シベニク 聖ヤコブ大聖堂

 

ちなみに、シベニクの聖ニコラ要塞も1525年、当時シベニクを支配していたヴェネチア人たちによって築かれた海の上の要塞。
 
シベニクはすでに世界遺産の「聖ヤコブ大聖堂」がある町として旅人たちの注目を集めてきましたが、聖ニコラ要塞が加わったことで、これから更に注目を集めそうです。
 
 
今後ますます注目度が高まりそうなシベニクとザダル。日本のガイドブックでは、まだまだ情報が少ないエリアですが、当サイトでも各町の観光情報を充実できるように頑張りますね!
 
⇒ ザダル観光情報一覧はこちら
⇒ シベニク観光情報一覧はこちら
 
(2017年8月27日 小坂井真美

 

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