【現地レポート&インタビュー】アドリア海を望む王様の葡萄畑『ロイヤルワインロード』

(C) Kraljevski vinograd

アドリア海と島々を一望できるワインヤード

 

先日、ザダル近郊のワイナリー『ロイヤルワインヤード(Kraljevski Vinograd)』へ行って来ました。

 

ロイヤルワインヤードが位置するのは、美しいアドリア海を一望できる小高い丘の上。

ワインヤードに到着する前から「大きなぶどう畑だよ~。そして、とっても素敵な所!」と聞いていたのですが、実際に到着してその広さ、そして景色の美しさに驚いてしまいました。

 

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見渡す限りぶどう畑!

なんでも、40ヘクタールもの広大な敷地には約30万本ものぶどうの木が植えられているのだとか。

 

そして、ぶどう畑からはアドリア海に浮かぶ美しい島々、そして小さくザダルの町を望むことができました。

 

ワインヤードが位置する丘を対岸から眺めた景色

ワインヤードが位置する丘を対岸から眺めた景色

 

ワインヤードで迎えてくださったのは、ワイナリーのオーナーであるミレンコさんとディレクターのゾランさん。おふたりともとても気さくで優しい方で、ワインを片手にいろいろなお話を聞かせてくださいました。

 

大の親友であるミレンコさんとゾランさん。おふたりともワイン造りは共通の趣味として楽しみながら始めたそうなのですが、2009年に『ロイヤルワインロード(Kraljevski Vinograd)』を設立し、本格的にワイン造りを始めたのだとか。

 

ゾランさん(左)とミレンコさん(右)

ゾランさん(左)とミレンコさん(右)

 

古代ギリシャ時代からワイン造りが行われていたクロアチア。なんでもここはとても歴史あるぶどう畑だそうで『ロイヤルワインロード(Kraljevski Vinograd/王様の葡萄園)』という名は、ある史実に基づいてつけたのだそう。

 

時を遡り、1066年のこと。当時のクロアチア王ペタル・クレシミル4世は、妹のチカが修道院長を務めていたザダルのベネディクト会修道院にぶどう畑の土地を寄贈しました。それからというもの、ベネディクト修道院では伝統的においしいワイン造りが行われるようになったのだとか。

 

ミレンコさんとゾランさんは、そんな伝統ある土地を100年間の約束で譲り受け、ワイン造りをはじめたのです。

 

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ですが2009年当時、この土地の大部分は岩と雑草だらけの荒れ果てた土地だったのだとか。「ほら、昔ここはこんな風だったんだよ」とミレンコさんが見せてくれた写真(↑)には、今の姿からは程遠い岩だらけの土地が写っていました。

 

「固い岩盤だらけの土地を、ぶどうが実を結ぶ大地に変身させるのは容易い作業ではありませんでした」とミレンコさん。ですが約2年もの歳月をかけて、岩だらけの荒野は、おいしいぶどうが実を結ぶ美しいワインヤードに大変身したのです。

 

ロイヤルワインヤードでは様々な品種のぶどうが育てられていますが、主にポシップ、プラヴァッツ・マリ、ツルリェナックの3種類が自慢なのだとか。

 

「おいしそうなぶどうだろう?甘いよ!」と、ゾランさん

「おいしそうなぶどうだろう?甘いよ!」と、ゾランさん

 

「クロアチアは(ザダルが位置する)ダルマチア地方以外にも、イストラ半島やスラヴォニア地方など、昔から広い地域でワイン造りが行われてきましたが、ダルマチア地方、そしてロイヤルワインヤードで育つぶどうは特別なんです。

 

ほら、大地を見てください。そこら中石だらけでしょう?ここの土地は“土”があるのは地上から10㎝程度。その下はすべて石や岩なんですよ。このようにぶどうや植物にとってはかなり厳しい環境の土地なんです。そのため、肥沃な大地が広がるスラヴォニア地方では、1本のぶどうの木から約3kgのぶどうが採れるのに対して、ここでは1本のぶどうから採れるのは約1kg程。約1/3程度なんです。

 

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石に覆われたワインヤード

 

そのため、私たちのワインヤードではスラヴォニア地方のワインのように大量生産できないので、どうしても少量生産のワインとなってしまいますが、その分ハイクオリティーのワインを造ることができます。

 

またとても水はけの良い土地のため、ぶどうに土の香りがつかないので、よりフルーティーな香りがするのも特徴です。

 

甘くておいしい、ゾランさんとミレンコさん自慢のぶどう

甘くておいしい、ゾランさんとミレンコさん自慢のぶどう

 

それからブラ(※)がフレッシュな空気を常に運んで来てくれるので、ここはいつでもすごく空気が良い。そんな恵まれた環境やクリーンな空気をを求めて療養に訪れる人も多いのですが、そんな素晴らしい環境はぶどうの生育にも最適なのです。常に風が吹き、フレッシュな空気で満ちたこの土地では、ぶどうも病気に罹りにくいんですよ。

 

 

ここのぶどうは空、海、石が育ててくれるんです。そらからブラ。」と、ニッコリ笑うミレンコさん。

 

(※ブラとはアドリア海沿岸のエリアで吹く、北や北東から吹き降ろす風のこと。時にはかなりの強風となり脅威的な存在ともなるブラですが、クロアチア、アドリア海沿いに住む人々にとっては大変身近な存在です)

 

目の前いっぱいにぶどう畑とアドリア海が広がり、とても気持ちの良い風が吹くロイヤルワインヤード。ぶどう畑に立って空気をいっぱい吸い込むと、身も心もリフレッシュするような幸せな気分になりました。

 

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美しいぶどう畑とアドリア海の景色を目にして、すでにすっかり夢心地気分になってしまっていた私に「さあ、こっちに来てワインとランチを飲みましょう」と声をかけてくれたミレンコさんとゾランさん。

 

促されるままに着いた席からも、ぶどう畑とアドリア海を一望することができました。こんな素敵な景色を眺めながらワインやお料理を楽しめるなんて本当に最高です!

 

>>>『【現地レポート】クロアチアワインと料理、文化を堪能『ロイヤルワインロード』に続きます(近日中に公開予定です!)

 

ロイヤルワインロードの見学、ワインテイスティングやお食事、ぶどう狩り体験などをご希望の方はinfo@crotabi.comまでご連絡ください。日本語でお問合せ・ご予約を承ります。

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