先日（2月3日）、ザダル市観光局様にご招待いただいた半日ツアーで、ヴラナ湖(Vransko jezero)を訪れてきました。

ザダルから南東へ約50㎞。車で約40分の場所に位置するヴラナ湖。「クロアチアで最も大きな湖」として知られており、湖一帯のエリアは「ヴラナ湖自然公園」として保護されています。

おそらく日本のガイドブックには、情報が載ってないであろうヴラナ湖。

クロアチア国内でも「国で大きな湖」であるということは知っていても「実際に行ったことがない」「どんな所なのか詳しく知らない」という人が多い秘境的存在です。実は筆者も、ヴラナ湖を訪れたのは今回が初めてでした。

ガイドさんのお話によると、ヴラナ湖自然公園には約256種類もの鳥が生息しており「鳥の楽園」と呼ばれているのだそう。ここで暮らしている鳥のなかには絶滅危惧種もいるそうで、冬には約10万羽もの鳥たちがここで越冬するのだとか。

まだ、あまり観光地として広く知られていないヴラナ湖ですが、バードウオッチング愛好家の方には密かに人気のスポットなのだそうです。

ヴラナ湖のビューポイント「カメニャク」にある小さな教会

バードウォッチングはもちろん、ハイキングを楽しんだり、湖で釣りやボートを楽しむことができるというヴラナ湖。

いろんな楽しみ方ができるそうですが、今回は「ヴラナ湖とアドリア海の島々を一望できる」という、とっておきの絶景スポットへご案内いただきました。

そのとっておきの絶景スポットの場所の名前はカメニャク（Kamenjak）。カメニャクはヴラナ湖を望む小高い丘の上に位置しており、クネクネとした道をバスで駆け上がりました。

巡礼の道にもなっているカメニャクまでの山道には、所々十字架が建っています

ちなみに、バスが走った道は「巡礼の道」にもなっているそうで、湖周辺からカメニャクまで徒歩で登る方もいるのだとか。

ですが、小石がたくさん転がる道をひたすら歩くことになるため「観光で訪れる方は車で来るのが一番」だそうです。

この日のザダル周辺のお天気は朝から曇り空。私たちがビューポイント（カメニャク）に到着した際も、残念ながら空はどんより曇り空でした。

ですが、目に飛び込んできたのは、アドリア海に浮かぶ島々とヴラナ湖を一望する絶景！

そこにいた全員が、一瞬でその美しい景色に心を奪われ、夢中で景色に魅入っていました。

今回のツアーには、地元ザダルのメディア機関で働いている方も参加されていたのですが、その方も「ここに来たのはじめて。こんなに美しい絶景スポットがあったなんて！」と感激していました。

地元の方も知らないなんて、まさに秘境と呼ぶにふさわしい場所ですね！

「晴れていたら、もっと美しかっただろうな・・・」と思っていたら、不思議なことに、みるみる雲が晴れてゆきました！

タイミング抜群！運よく晴れてくれて、お天気に心から感謝です。

曇り空の下でもじゅうぶん美しい眺めでしたが、やっぱり太陽が照ると、美しさは何十倍にもなります。

写真では少しわかりにくいかもしれませんが、上の写真の手前に見えるのがヴラナ湖。奥に見えるのがアドリア海と島々です。

このようにブラナ湖は海のすぐ隣に位置しており、湖の一部が海とつながっているそうです。

カルスト台地が広がるヴラナ湖周辺。

ビューポイント付近も、ごつごつとした岩場で歩きにくい上、この日は強い冷たい風が吹きつけていましたが、寒さを忘れて夢中になれる美しさでした。

気づけば、暗い雲はすっかり消えて、美しい青空に。

太陽の光が強い夏は、アドリア海が一層青く輝き、きっとこの何十倍も美しいことでしょう。

ヴラナ湖の眺め

ガイドさんのお話では、カメニャクからは素敵な夕焼けを見ることができ、夜になると星空も美しいのだとか。

ごつごつとした白い岩場が広がるカメニャク付近

「夏、ここで風に吹かれ、日暮れを待ちながら、のんびりと景色を眺めることができたら・・・」と想像しただけで笑顔になれる、素晴らしい景色でした。

クロアチアの有名どころは、ほぼひと通り訪れてきた筆者ですが、今回ここを訪れて「クロアチアには、まだまだ美しい場所、絶景がたくさんあるのだ！」と改めて感じました。

またいつか、今度は夏にここを訪れたいと思います。

カメニャクを去る頃には、すっかり青空になっていました！

このビューポイント（カメニャク）までアクセスできる公共バスはないので、ここに来るにはレンタカーやタクシーなど、車の利用が必要となりますが、もし機会があれば、ぜひとも訪れてみてくださいね！

【ヴラナ湖自然公園情報】

Special thanks to Zadar Touris Board

【これを読めば完璧!?】 クロアチア旅行・観光のよくある質問集 みんなのご質問にクロたびスタッフがお答えします！