「ドナウの真珠」を満喫!ブダペストで体験したい11のこと
ハンガリーの首都、ブダペスト。「ドナウの真珠」や「ドナウの薔薇」など、様々な言葉で賞賛されるこの街は、確かに絵に描いたような美しさ。煌びやかさの中にどこか影があり、冷たさの中に温かさを感じるこの町は、不思議な魅力で訪れる人々の心を引き付けて止みません。
筆者はハンガリーのお隣の国クロアチアの首都ザグレブに住んでいるのですが、ブダペストを訪れる毎に、ザグレブにはない煌びやかな輝きを放つこの街に魅了されてしまいます。かつてハンガリーの影響を受けていた歴史のあるクロアチアですが、やはり全く違う国なんだと訪れる度に感じます。
そこで今回は、ブダペストでのひとときを、とっておきの思い出にするために、みなさんにぜひ体験していただきたい11個のことをお伝えします。
中央市場を覗いてみる
見所満載のブダペストですが、はじめてこの街を訪れた時、特に筆者の印象に残ったスポットがここ中央市場です。
筆者は国を問わず、旅先でスーパーや市場をのぞくのが大好きです。 その国や土地でしかなかなか見かけないような食材やお菓子などに出会えると妙にテンションが上がりませんか?
ブダペストの中央市場では、新鮮な野菜やくだもの、お肉はもちろん、パプリカパウダーやフォアグラなどハンガリー名物が売られているのが目につきます。
またハンガリー土産にもなりそうな雑貨もたくさん売られているので、お土産探しに訪れてみるのも楽しいですよ!
⇒ 中央市場についてもう少し詳しく知りたい方は「お土産探しも!ハンガリーグルメも楽しめる、ブダペスト中央市場」をご覧ください
ハンガリー国立劇場でオペラを鑑賞する
音楽好きの方にぜひ訪れていただきたいのがハンガリー国立劇場(Magyar Állami Operaház)。100年以上の歴史を誇るヨーロッパ有数のオペラ劇場で、戦火にさらされることのなかった建物は19世紀末の建設当時の姿をそのまま今に伝えています。
建物内に一歩足を踏み入れるとそこは別世界!その豪華絢爛な空間に思わず息んでしまうことでしょう。
天井一面がフレスコ画や豪華なシャンデリアで飾られ、実に優雅な雰囲気が漂っています。ちなみに、劇場の天井はロツ・カーロイという、19世紀末に活躍したハンガリーを代表する画家さんが描いたものなのだとか。
またチケット価格も他のヨーロッパ諸国と比べるとお手頃価格で、比較的気軽にオペラやバレエを楽しむことができると旅人にも人気なのだとか。
また「プログラムにあまり興味がないけれど、豪華な建物内の見学をしてみたい」という方にはツアー(有料)がおすすめ。ガイドさんが煌びやかな劇場内を案内してくれますよ(日本語のツアーが行われている日もあります)。
国会議事堂を見学する
「美しすぎる国会議事堂」と称えられるハンガリーの国会議事堂。ブダペストの美しいシンボルのひとつとしても親しまれています。
その内部はまるで宮殿のような豪華さ!人気観光スポットとも知られており、たくさんの観光客が足を運びます。時間がある方は現地ツアー等に参加して、ぜひ内部を見学してくださいね。
ま美しくライトアップされた、夜の姿も必見です!
カフェ巡りを楽しむ
カフェ文化の中心であったウィーンの影響を強く受けたブダペスト。そんなブダペストには、100年以上の歴史を誇る老舗店からモダンでお洒落なお店まで、無数のカフェが点在し、人々の暮らしに欠かせない社交場として親しまれています。
「世界一豪華なカフェ」と名高い、ニューヨーク・カフェ(New York Café)やオーストリア=ハンガリー帝国の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の皇后エリーザベトもよく通ったという由緒ある老舗カフェ・ジェルボー(Gerbeaud)などの、ブダペスト市内には名物カフェがたくさん存在します。
そんな名店巡りはもちろん、ガイドブックには載っていないステキなカフェを見つけてくださいね!
⇒ ブダペストのおすすめカフェ一覧はこちら
世界遺産の地下鉄に乗車する
1896年に開通したブダペストの地下鉄一号線。ロンドンとイスタンブールに続いて世界で3番目に古く、電気式の地下鉄としては世界初、また唯一世界遺産に登録されている地下鉄として知られています。
黄色いレトロな電車がガタガタと音を立てて走る、どこかノスタルジックな光景に思わず旅情を掻き立てられることでしょう。
くさり橋を歩いて渡ってみる
ドナウ川を挟んで、東西に「ブダ地区」と「ペスト地区」に分かれているブダペスト。ブダペスト市内には、両地区を結ぶ橋が9つあるのですが、「くさり橋」はそのひとつ。
「くさり橋」という愛称で親しまれるセチェーニ橋は、「ハンガリーで最も美しい」と謳われており、橋の上からは、悠々と流れ行くドナウ川や、その両端に広がるブダとペストの町の素晴らしい景色を望むことができます。
ところで、完璧なまでに美しいこの橋には、ひとつだけ「不完全」な所が・・・。完璧な橋作りを目指して全身全霊を掛けた職人さんは、橋の完成後にその箇所を指摘され、ショックのあまりに橋から身を投げたという逸話も残っています。
その「不完全」な点とはどこでしょうか?橋をじっくりと観察しながら歩いてみてくださいね。
王宮の丘から町を眺める
ブダペストを訪れたら必ず足を運びたい場所といえば「王宮の丘」。
「漁夫の砦」や「マチャーシュ教会」など、数々の観光スポットが集まるこの丘の上からは、くさり橋や国会議事堂、聖イシュトヴァーン大聖堂など、ペスト側の素晴らしい景色を一望することができます。
さわやかな風に吹かれながら眺めるその美しい街並みは、きっと一生心に残るはずです。
憧れのドナウ川クルーズを体験
「ドナウの真珠」をしっかりと堪能したい!そんな方にはドナウ川クルーズがおすすめです。
特におすすめの時間帯は夜。オレンジ色のやさしい光に包まれた町を船上から眺めながら、ロマンチックな夜のひと時を楽しんでください。
ハンガリーの温泉文化を体験する
知る人ぞ知る温泉大国であるハンガリー。その温泉文化の歴史は古く、なんとローマ時代まで遡ります。ブダペストにも数多くの温泉が点在し、長年癒しの場のみならず市民の社交場として愛され続けてきました。
特に有名な「セニーチェ温泉」は地元民はもちろん、たくさんの観光客も訪れる人気スポット!
お湯に浸かりながらおしゃべりに興じたり、チェスを楽んだり、日本とは異なるハンガリーの温泉文化を体験してみませんか。
ハンガリー料理に舌鼓を打つ
歴史的、地理的に東西双方の影響を強く受けたハンガリーは大変豊かな食文化を誇り、料理のバラエティも非常に豊か。また世界3大貴腐ワインのひとつである「トカイワイン」をはじめとするワインの産地としても知られています。
独特の哀愁感が漂うロマ音楽に耳を傾けながら、ワインを片手に美味しいハンガリー料理に舌鼓を打ちましょう。
美しい夜景を眺めロマンチックなひと時を過ごす
筆者がみなさんにブダペストで一番していただきたいこと、それは夜景を見ることです!
ブダペストが一層その美しさを増すのが夜。昼間の表情とはまったく異なる表情を見せてくれます。ロマンチックで幻想的な雰囲気に包まれ、きらきらと輝く町はまるで宝石箱のよう。なぜこの町が「ドナウの真珠」と称えられるのか、きっとひと目でわかるはずです。王宮の丘からの夜景はもちろん、ペスト側の川沿いからの景色もお忘れなく!
優雅でロマンチックなひと時を約束してくれるブダペストはカップルにもぴったりの町!大切なあの人と一緒に、素敵な思い出をたくさん作ってくださいね。
ちなみに、筆者が住んでいるクロアチアの首都ザグレブからブダペストまで、車なら3時間半程度アクセス可能。頑張ればザグレブからブダペストまで日帰りで行くこともできますよ!
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(小坂井真美)