【現地レポート】ザグレブからの日帰り旅行にも!ロニュスコ・ポリェに行ってきました

田舎風の素朴な建物が並ぶAUGUSTの敷地

田舎風の素朴な建物が並ぶAUGUSTの敷地

 

先週の土曜日、ザグレブから車で約1時間の所に位置するロニュスコ・ポリェ(Lonjsko Polje)自然公園に行って来ました。

 

ロニュスコ・ポリェは日本のガイドブックなどには載っておらず、世界的にもまだあまり知られていない場所なのですが、週末を自然の中でゆったりと過ごしたいザグレブっ子たちに人気のエリアなのです。

 

馬やひつじ、牛、いろんな種類の鳥など自然公園内のエリアでは、様々な動物の姿を見かけました

馬やひつじ、牛、いろんな種類の鳥など自然公園内のエリアでは、様々な動物の姿を見かけました

 

実は今回のロニュスコ・ポリェへの週末の小旅行には、クロアチア内陸エリアの観光を盛り上げたいと様々な活動をされるクロアチアのある企業様にご招待していただき行って来ました。

 

「”クロアチア”と言うと、どうしてもアドリア海のイメージが強いせいか、ほとんどの人がアドリア海沿岸の町だけを訪れて、クロアチアの魅力をすべて楽しみ尽くした気持になって帰ってしまう方が多いのです。でもクロアチア、まだあまり注目されていない内陸のエリアにはまだまだ知られざる魅力、素敵な場所がたくさんあるんですよ。私たちはそんなクロアチアの知られざる魅力を世界に向けて発信してゆきたいのです」という社員さんたち。

 

実は私たちが当サイト(クロたび)を立ち上げたのも「ガイドブックなどではなかなか取り上げられないクロアチアの知られざる魅力を発信してゆきたい」という思いが大きな原動力のひとつだったので、とても共感できるものがあり今回の小旅行にご一緒させていただきました。

 

緑色の窓が印象的なAUGUST。2階は民宿になっています

緑色の窓が印象的なAUGUST。2階は民宿になっています

 

まず最初に向かったのは、まるで絵本の中から飛び出して来たような可愛らしい建物が印象的なレストランAUGUST(アウグスト)

 

ぶどう畑

ぶどう畑

 

レストランのすぐ前には美しいぶどう畑、おとぎ話の世界のような長閑な風景が広がっていました。レストラン兼ワイナリーでもあるAUGUSTでは自家製ワインも造っており、自慢の郷土料理と共にワインを楽しむことができるそうです。

 

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今回は時間がなかったので、コーヒーをご馳走になっただけですが、長閑でゆったりとした時間が流れるテラス席でぶどう畑を眺めながらの1杯は最高でした!「きっと自家製ワインと一緒に楽しむランチのひとときは、もっと素敵なんだろうな~」と、早くも次回訪れるのが楽しみで仕方がありません。

 

素朴な建物が

素朴な建物が

 

AUGUSTではランチやディナーを楽しめる他、民宿スペースもあり、建物の2階に宿泊することができるそう。シンプルですが、センスの良いインテリアでまとめられた居心地の良いお部屋でした。

 

ヨーロッパで、クロアチアで田舎生活を体験をしてみたい方にはぴったりですね!

 

素朴だけどとってもお洒落なお部屋

素朴だけどとってもお洒落なお部屋

 

次に向かったのは「コウノトリの里」として知られる村、チゴチ。

 

村では巨大なコウノトリがお出迎え

巨大なコウノトリがお出迎え

 

チゴチは1994年に「コウノトリの里」としてヨーロッパで一番最初に認定された村として知られています。

 

村の至る所にコウノトリの巣が点在している

村の至る所にコウノトリの巣が点在している

 

素朴な田舎の風景が広がり、のんびりとした時間が流れるチゴチ。村の中をぶらぶらと散歩してみると、家の屋根や電信柱の上など、至る所にコウノトリの巣があることに気が付きます。

 

民家の屋根の上にもコウノトリノ巣が。意外と大きいのにびっくりしました

民家の屋根の上にもコウノトリノ巣が。意外と大きいのにびっくりしました

 

チゴチには120人程度の村人たちが住んでいるのですが、対して毎年村にやってくるコウノトリの巣の数200羽近くに上るそうで、人間よりもコウノトリの方が多い村なのだとか。この村では人間とコウノトリが仲良く共存しているのです。

 

チゴチ村で訪れたのは、この村出身のムラデン・バリッチ(Mladen Barić)さんが経営する、Tradicije-Čigoč(トラディツィエ・チゴチ)という素敵な民宿兼レストラン。

Tradicije-Čigoč

Tradicije-Čigoč

 

ムラデンさんはお父さんや村の人々と一緒に力を合わせて、この村に伝わる伝統的な木造家屋を修復しTradicije-Čigočを造ったのだそう。ここでもあまり時間がなかったので、ゆっくりとお話しできず残念でしたが、この村とコウノトリが大好きな、とても優しくて素敵な方でした(今度またチゴチ村を訪れる際に詳しくレポートさせていただきますね♪)。

 

焼き立てのピタ。中にはチーズが入っていました

焼き立てのピタ。中にはチーズが入っていました

 

チゴチ村に日帰りで遊びにくるザグレブっ子たちは、ここで焼き立てのチーズ入りピタやスープなどのランチと一緒にワインを楽しむのだとか。

 

クロアチア国内でもあまり見かけない白ワイン

クロアチア国内でもあまり見かけない白ワイン

 

また2階、3階は民宿スペースになっており、コウノトリが村にやって来る季節になると、コウノトリとチゴチ村での滞在を楽しもうと、国内外から宿泊客が訪れるそうです。

 

素敵なお部屋の内装はムラデンのお父さんがほとんどひとりで手掛けたのだそう・・・!

 

2階の共同スペース

2階の共同スペース

 

とても居心地の良い温かみのある お部屋は足を踏み入れて、ひと目で気に入ってしまいました。

 

静かでのんびりとしたチゴチ村。夜には満点の星空が見えるそうですよ! 来年コウノトリが村に戻って来る季節に私もぜひここで1泊してみたいなぁ、と思いました。

 

温かみ溢れるお部屋

温かみ溢れるお部屋

 

ちなみに、コウノトリがチゴチ村に滞在するのは毎年4月~8月にかけて。夏の終わりと共にコウノトリたちは1万キロ以上離れたアフリカへ旅立ってしまうため、今回私たちが訪れた際にはコウノトリたちの姿はありませんでした。

 

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コウノトリたちが残していった巣を眺めながら「また来年の春、無事にたくさんのコウノトリたちがここに戻ってくれることを楽しみに待っているよ」とムラデンさんが話してくれました。

 

私も来年、コウノトリが戻ってくる時にぜひTradicije-Čigočを、ムラデンさんをまた訪ねたいと、今から楽しみです!

Tradicije-Čigoč

Tradicije-Čigoč

 

Tradicije-Čigočを発った後、いくつかロニュスコ・ポリェの敷地内を転々と移動し、最後にはサヴァ川のクルーズを楽しみました。

 

クロアチアとボスニア・ヘルツェゴヴィナの国境沿いを流れるサヴァ川。片岸はクロアチア、もう片岸はボスニア・ヘルツェゴヴィナです

クロアチアとボスニア・ヘルツェゴヴィナの国境沿いを流れるサヴァ川。片岸はクロアチア、もう片岸はボスニア・ヘルツェゴヴィナです

 

今回ここでお伝えしたようなワイナリー巡りやコウノトリ見学以外にも、自然豊かなロニュスコ・ポリェでは、乗馬やバードウオッチング、サイクリング、ボートなどなど、様々なアクティビティを楽しむことができます。

 

今回はかなりざっくりとした内容のレポートになってしまいましたが、近い将来ロニュスコ・ポリェを含めた、知られざるクロアチアの内陸エリアの魅力をたくさん発信していきますね!

美しい夕日も見れました!

美しい夕日も見れました!

 

【各スポットDATA】

 

Lonjsko polje (自然公園ロニュスコ・ポリェ)

TEL: +385 (0)44 672 080

 

AUGUST restoran&bar(アウグスト・レストラン&バー)

住所:Trnovka 29, 44317 Popovača, Croatia

TEL:+385 44 664 200

 

■Tradicije-Čigoč(トラディツィエ・チゴチ)

住所:Čigoč 7.a HR-44213 Kratečko , Sisak

Tel: + 385 (0) 44   715-124

 

※チゴチ村を含め、ロニュスコ・ポリェへのアクセスはレンタカーまたは専用車など、車でのアクセスが便利です。専用車の手配をご希望の方はinfo@crotabi.comまでお気軽にご相談ください。

 

(2016年10月3日)