クロアチア土産にも!トルココーヒーの淹れ方

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コーヒーが大好きなクロアチア人。

 

「東西文化が交差する クロアチアのコーヒー事情」でもお伝えしましたが、クロアチアではトルココーヒーを毎日飲むという家庭が少なくありません。

 

日本ではあまり馴染みがないトルココーヒー。芳醇な香りがし、ほろ苦く、ちょっぴりと粉っぽい舌触りの不思議な味がします。

 

クロアチアでは、町のどんな小さなスーパーに行っても必ずと言っていい程トルココーヒーの粉を見かけます。値段もひとつ300円程度と大変お手頃価格なので、コーヒー好きの方へのお土産としても人気です。

 

ですが「買ったものの、トルココーヒーの淹れ方がよくわからなくて、結局開けずにそのままキッチンに置いたままになっている」なんて残念な声も時々耳にします。そこで今回はトルココーヒーの淹れ方をお伝えします。

 

クロアチア語で”ジェズバ”と呼ばれる専用の小鍋でトルココーヒーを煮沸かします

クロアチア語で”ジェズバ”と呼ばれる専用の小鍋でトルココーヒーを煮沸かします

 

一般的にトルココーヒーは、”ジェズバ”と呼ばれる専用の小鍋を使って作ります。

 

(上の写真のジェズバはボスニア・ヘルツェゴヴィナのモスタルで見つけたもの。クロアチアではこのようなオリエンタルなデザインのジャズバはあまり売られていません。このようなジェズバが欲しい方はモスタルやサラエボで探してくださいね)

 

作り方は以下の通り:

1) ジェズバで水を沸かし沸騰したら一度火を消してコーヒー粉を入れスプーンでしばらく混ぜます。甘いコーヒーがお好きな方は、ここで一緒に砂糖を入れてください。

 

2) その後また数十秒だけジェズバを火にもどせば完成です。この時、吹きこぼれないように気をつけてください。これで完成!コーヒー粉は漉さずにそのままカップに注ぎ、粉が沈むまでしばらく待ってから上澄みをすすりましょう。

 

ここで待たずに急いで飲むと、口の中が粉でザラザラになってしまうのでご注意を!トルココーヒーはエスプレッソの様にサッと一杯というよりは、話でもしながらゆ~くりと楽しむのがツウな飲み方。

 

特にクロアチアよりもよりトルココーヒーが愛されているお隣のボスニア・ヘルツェゴヴィナでは、カフェであってもトルココーヒーをエスプレッソ感覚でササッと飲んで席を立ってしまうのは失礼なこととされているのだそう。

 

「ボスニアに遊びに行った時、カフェでトルココーヒーを頼んで10分で席を立ったら、店の主人が怒って”金は要らないから出ていけ。二度と来るな!”と怒られた」という冗談話もある程です。トルココーヒーを飲む際は、急がずに、ゆ~っくり、の~んびり、話でもしながら楽しんでくださいね。

 

筆者はトルココーヒーにミルクを足しますが、ミルクを入れないのが一般的です。飲み終わった後はカップの底に残ったコーヒーの粉をお皿にひっくり返して、カップに残ったかすが作る模様を見て運勢を占う”コーヒー占い”もできるのだとか。

 

クロアチアで一番人気のトルココーヒー

クロアチアで一番人気のトルココーヒー

また、トルココーヒーを作るにはトルココーヒー専用のコーヒー粉が必要です。日本で一般的に売られているドリップ用のコーヒー粉をトルココーヒー風して淹れてもできないのでご注意ください。

 

ですが、逆は可能!「せっかくトルココーヒーを買ったけど、なんだかざらざらした舌触りが苦手で好きになれない」という方はドリップコーヒー風に淹れてみてください。

 

写真はクロアチアで一番ポピュラーなトルココーヒー粉。Franch社というクロアチアの大手食品メーカーの商品で、値段も1パック20Kn程(約360円)とかなりお手頃で、おみやげにもおすすめです。

 

クロアチア中のどこのスーパーでも大抵手に入り、小さな食品店でも売られているので、この写真のパッケージを目印に探してみてくださいね。

 

ジェズバがお家になくても、小さめのお鍋で代用できます

 

もしくはオリエンタルなデザインのものはありませんが、クロアチアでも大手スーパーであればモダンなデザインのジェズバが売られているので、あわせてお土産に買って帰るといいかもしません。(ジェズバはちょこっとお湯を沸かしたい時などにも大変便利です)

 

クロアチアでも大きなスーパーなら写真のようなモダンなデザインのジェズバが売られています

クロアチアでも大きなスーパーなら写真のようなモダンなデザインのジェズバが売られています

 

小坂井 真美

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