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町の発展の礎 ヴィラ・アンジョリーナ

(C) Tourist Board Opatija

 

オパティヤが現在のような「クロアチア有数の高級リゾート地」として発展するきっかけとなったのがヴィラ・アンジョリーナ。それまで海沿いの小さな漁村に過ぎないオパティヤでしたが、このヴィラが完成したことにより、貴族たちの注目を集めるようになりました。ヴィラ・アンジョリーナが建てられたのは1844年のこと。

 

リエカの豪商であったイジニオ・スカルパが建てたそのヴィラは、彼の美しき亡き妻“アンジョリーナ”にちなみ、“ヴィラ・アンジョリーナ”と名付けられました。(※厳密には“建設”されたのではなく、それまでそこにあった、ある男爵が所有していた建物を改装してヴィラ・アンジョリーナが誕生したと言われています)

 

その後、スカルパはこの館にオーストリア・ハンガリー帝国の数々の貴族たちを招き、そのことがオパティヤの高級リゾートとしての名を高めるきっかけになりました。クロアチアの国民的英雄であるイェラチッチ総督も、この館を訪れた著名人のひとり。現在は「観光博物館」として一般開放されており、19世紀のオパティヤを映した写真などが展示されています。

 

(C) Tourist Board Opatija

 

また、オパティヤを訪れたらぜひ足を運びたいのが、ヴィラの前に広がる美しいアンジョリーナ公園。1845年から1860年にかけてアジア、南米、オーストラリアなど、世界中から集められた159種類もの植物がこの公園に植えられました。遥か海の彼方、アジアから運ばれてきた可憐な「椿」は、オパティヤのシンボルのひとつとして人々に愛されています。公園を散策する際は、ぜひ探してみてくださいね。

 

オパティヤのシンボル「椿」 (C) Tourist Board Opatija

 

1年を通して様々な美しい花や植物を楽しむことができるアンジョリーナ公園。夏はジャズやクラシックなど、様々な野外コンサートも催され、公園内は楽しい雰囲気に包まれます。一方、オフシーズンはひっそりとした雰囲気が漂いますが、公園本来の姿を垣間見ることができ、ロマンチックで静かな空間が広がります。

 

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■ヴィラ・アンジョリーナ(Vila Angiolina)

開放時間
夏季 10:00 am – 8:00 pm
冬季 10:00 am – 6:00 pm

 

月曜日:閉館

入場料:無料

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