クロアチア、隔離対象の地域を大幅拡大。違反者には12万円以上の罰金も

 

新型コロナウイルス感染拡大防止に向けて、様々な措置が取られているクロアチア。

 

 

3月9日以降から現在に至るまで、日本を含む一部の国や地域からの渡航者は隔離対象とされていますが、3月15日にはさらに対象国・地域が拡大しました

 

ヨーロッパ各国における新型コロナ感染の拡大が世界中で連日報道されている現状で、さすがに「3月中にクロアチアへ旅行へ行く予定!」という方はほとんどいないと思いますが、念のためにお知らせです。

 

追加された隔離の対象国・地域はこのあとお伝えする在クロアチア日本大使館からのメールをご確認いただくと一目瞭然ですので、ここでは割愛しますが、一番強調してお伝えしたいのは自主隔離措置に従わない者には罰金を課す」とクロアチア政府が明言しているという点。また警察も取り締まりを強化しているそうです

 

また、すでに自主隔離を怠った人が8000クーナ(日本円で約128,000円 ※1クーナ=16円換算)以上の罰金をさせられたとのこと。

 

先日もお伝えしましたが(私がここでお伝えするまでもなく、さすがに既にキャンセルされた方がほとんどだと思いますが・・・)少なくとも3月のクロアチア旅行は中止にされるべきような状態です。

 

数日前までは、(私が判断するべきことではないので)あえて「みなさんの大切なご旅行の中止・延期の判断を私にはできかねます。情報収集などをされた上で、どうかご自身で、ご自身にとってベストな選択、ご判断をなさってください」と濁すような形でお伝えしてきましたが、14日に引き続きハッキリと書きます。とても残念ですが、今クロアチアは外国人観光客、特に日本を含めた隔離対象の国からの旅行者が旅を楽しめるような状態ではありません。

 

昨日(15日)の夜には隣国セルビアでは非常事態宣言がなされ、国境閉鎖が行われました。隣国モンテネグロも同様、国境閉鎖を行いました。(関連記事:ヨーロッパで新型コロナ感染が確認されていない唯一の国?!

 

クロアチアでは今日(16日)から各地で一斉休校がはじまり、首都のザグレブでは(まだ施行されるか未定ですが)「食料品店(スーパー)など一部の店舗を除く店の営業を制限しよう」という話もでてきているような状態。地元民でさえ不用意な外出はできるだけ自粛する風潮にある現状です。

 

せっかく楽しみにされたいた旅行が台無しになって、とても残念だとは思いますが、みなさん自身のためにも少なくとも今月中のクロアチア旅行はどうか中止・延期になさってください。

 

なお、自主隔離を含む隔離措置はいつ解除されるかについては、まだ目途は立っていません。ですので、今後(特に4月上旬)クロアチア旅行を計画されている方は今後の動向に引き続き注意が必要です。

 

(※【3月17日追記】本日「「EUへの第三国からの入域を30日間原則禁止する措置を承認する見通し」という報道もありましたので、残念ですが4月上旬クロアチアへのご旅行も現実的ではないと思います(ただし、あくまでも私の一意見ですので、いろいろな情報を収集された上で、ご判断はご自身で行ってくださいね。)

 

今後、措置内容の変更隔離対象の国・地域が拡大する可能性も大いにありますので、「たびレジ」でクロアチアを登録され、最新情報の収集に努められることを強くおすすめします。

 

まとめページなどでなるべく最新情報をシェアするように努めますが、たびレジに登録しておけば、私なんぞがブログで発信する情報よりも、より早くて正確な情報を受け取ることができますよ 😉

 

それから「直近のクロアチア旅行は残念だけれど中止した」という方のなかで、もしプリトヴィツェ公園のチケットをオンライン購入済みの方がいらしたら、少しだけ良いお知らせです。

 

通常、オンライン購入したプリトヴィツェ公園のチケットは返金の対象になりませんが、新型コロナのため特別に返金対応をしてくれているようです。ご興味のある方は「【朗報】新型コロナによるプリトヴィッツェ公園チケット変更・返金について」をご覧ください。

 

在クロアチア日本大使館からのメール

 

最後に「たびレジ」登録者や在留邦人に向けて在クロアチア大使館から配信されたメールをお伝えします。

 

(以下はクロアチア現地時間3月15日22:40に配信されたメールです。一部フォントを太字加工して編集しています。)

 

●クロアチア政府は,日本を含め,特定の国・地域から入国する全ての人に対し,14日間(または出国まで)自主隔離を義務づけています。クロアチア市民保護本部は,自主隔離措置に従わない者には罰金を課すとしています。また,警察も取締りを強化しています。

 

●3月15日,入国後に自主隔離の対象となる国・地域が大幅に拡大されました。今後も,これら対象国・地域は変更される可能性がありますので,最新情報の収集に努めてください。

 

●3月15日現在,クロアチアにおける新型コロナウイルス感染者数は49名です。

 

●ザグレブ空港における最新の運航情報については,同空港のウェブサイトを参照してください。( https://www.croatiaairlines.com/important-notice )

 

○3月15日時点,クロアチアにおける入国後行動制限措置は,次のとおりです。
1 次の国・地域からクロアチアへ入国する全ての外国人は,14日間,隔離施設において隔離する。
(1)中国:湖北省
(2)イタリア
(3)ドイツ:ノルトライン・ヴェストファーレン州ハインスベルク郡
(4)韓国:大邱,チョンド郡
(5)イラン

 

2 次の国・地域からクロアチアへ入国する全てのクロアチア人及び外国人は,14日間,自主隔離の義務を負う。【※3月15日,対象国・地域が大幅に増えました。】

 中国(湖北省以外の地域),韓国(大邱,チョンド郡以外の地域),香港,日本,シンガポール,フランス,ドイツ(ノルトライン・ヴェストファーレン州ハインスベルク郡以外の地域),オーストリア,スイス,スペイン,オランダ,スウェーデン,英国,マレーシア,スロベニア(ベラ・クライナ地方),オーストラリア,フィリピン,ベトナム,カンボジア,ニュージーランド,デンマーク,ノルウェー,チェコ,フィンランド,ギリシャ,イスラエル,アイルランド,サンマリノ,アイスランド,ポーランド,ルーマニア,ポルトガル,スロバキア,ベラルーシ,ブルガリア,北マケドニア,タイ,インド,インドネシア,モルディブ,バーレーン,アラブ首長国連邦,イラク,エジプト,レバノン,パキスタン,バングラデシ
ュ,米国,カナダ,ブラジル,チリ,コスタリカ,アルジェリア,カメルーン,ペルー,エクアドル,アンドラ,アルバニア,キプロス,モンテネグロ,リヒテンシュタイン,ルクセンブルク,マルタ,モナコ,トルコ,ウクライナ
【出典:クロアチア外務・欧州問題省のプレスリリース: http://www.mvep.hr/en/info-servis/press-releases/,32735.html )

 

○ 自主隔離について,クロアチア公衆衛生局長は,3月12日の記者会見の中で,「自宅に留まり,外出せず,他人と接触しないこと。家の中での家族との接触は必要最小限にすること。」と述べています。

 

○ 自主隔離に従わない場合,罰金が科されます。13日,ボジノビッチ内務大臣兼クロアチア市民保護本部長は,「自主隔離の対象者は内務省のシステムに登録され,自主隔離に従わない者は検知される。我々は,既に1人を検挙し,8,000クーナ以上の罰金を徴収した。」と述べました。

 

【参考情報】
1 新型コロナウイルス感染症に備えて ~一人ひとりができる対策を知っておこう~(首相官邸)
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html?fbclid=IwAR0mGSg0pcogc98Hb_syWiBaBG1-NVfu6sy15gcDhYjipMSw4lzL-sG4JlI
2 新型コロナウイルス感染症に関する情報リンク(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
3 クロアチア市民保護本部ウェブサイト
https://civilna-zastita.gov.hr/
4 クロアチア公衆衛生局
https://www.hzjz.hr/priopcenja-mediji/koronavirus-najnoviji-podatci/

 

 

また何かわかったら、当サイトでもこちらのまとめページ(「【まとめ】新型コロナ、クロアチア旅行は中止するべき?現地の状況は?(随時更新)」)に随時情報をUPしていけるように努めますね。

 

(2020年3月15日 小坂井真美

 

(★クロたびスタッフ・ブログTwitterFacebookでは日々クロアチア各地の最新気候情報をはじめ、さまざまな情報をお伝えしています。よろしければフォローしていただけると嬉しいです)

 

【これを読めば完璧!?】

クロアチア旅行・観光のよくある質問集

みんなのご質問にクロたびスタッフがお答えします!

 

【クロたびスタッフの著書もよろしくお願いします】

 

⇒ ガイドブック「アドリア海の素敵な街めぐり クロアチアへ」著書発売のお知らせ

 

「見落とすべきでない観光スポットは?」「おすすめのホテル、レストランは?」「お土産はどこで買えばいい?」など、これまで数えきれないくらい聞かれたご質問に対する答えをギュッと一冊に詰め込みました。

 

また当サイト(クロたび)では紹介していないお気に入りのカフェやレストランやホテル、お店、各町でのおすすめの過ごし方などなど・・・当サイトには載せきれていない情報もたくさん盛り込んでいます。

 

よろしければお手に取っていただけると嬉しいです。

 

 

⇒ 「旅するクロアチア語」 著書発売のお知らせ

 

「クロアチア語を勉強してみたい」「クロアチア語って、どんな言葉なんだろう?」という方はもちろん、「これからクロアチアに行く予定!ちょっと言葉を覚えて、より心に残る、出会いや発見のあるクロアチア旅行を楽しみたい」という方もお手に取っていただけると嬉しいです。