ぼったくりタクシーに遭わないために、知っておきたいポイント
日本でタクシーを利用する時「ぼったくりタクシーだったらどうしよう・・・。」と心配することはあまりないと思いますが、海外ではぼったくりタクシーに遭遇することは珍しくないこと。残念ながらクロアチアも例外ではありません。
稀ではありますが、旅行者の足元を見て運賃をふっかけてくる悪質なドライバーがいるので注意が必要です。ですが、事前に対策をしていれば、ぼったくり被害に遭う確率をぐっと減らすことができます。
そこで今回は、旅行中にぼっ たくりタクシーの被害に遭わないために心がけたい7つのことをお伝えします(クロアチアに限らず世界中のどこでも通用することなので、ぜひお役立てください)
相場を事前に調べておく
まず一番大切なこと。利用する予定区間のタクシー運賃の相場を事前に確認しておきましょう。
例えば空港からホテルまで利用する予定の時は、事前にホテルにメールや電話をして確認を。うっかり忘れて現地に到着した時は、空港の案内所などで尋ねましょう。
⇒ クロアチアのザグレブ、スプリット、ドブロブニク各都市の空港から市内までの相場はコチラをご覧ください
タクシーに乗る前に料金を確認する
タクシーに乗る前「ここから●●までどれくらいかかりますか?」とドライバーに必ず確認しましょう。
そこで事前に調べた相場よりも高い金額を言われたら、ぼったくりタクシーの可能性大! 乗車せずに別のタクシーを利用するか「さっき案内所で聞いたら●●クーナくらいだって言われたんですけど・・・」と伝えましょう(「事前にネットやガイドブックで調べた」と言うと「その情報が間違っているんだ」と言い訳される可能性もあるので「現地人にさっき聞いた」と伝えるほうがいいです)
なお、英語がよく通じるクロアチアですが、タクシーの運転手さんはあまり英語が得意ではない方が多いです。そんな時のために「 タクシー利用時に役立つクロアチア語フレーズ」も併せてご覧ください
「領収書をください」と伝える
目的地までの料金の他に、乗車前に運転手に伝えたいことがもう1点あります。それは領収書が必要だという点。
領収書には車両番号や支払金額、運転手署名な どを記載する必要があるため「(支払い時に)領収書をいただけますか?」と尋ねると、悪質ドライバーは何かと理由をつけて領収書の発行を渋ります。(クロアチア語でのフレーズは「 タクシー利用時に役立つクロアチア語フレーズ」をご確認ください)
そのため、領収書の 発行に難色を示すドライバーのタクシーは乗車をやめましょう。領収書をもらっておけばぼったくり防止だけでなく、万が一タクシーに忘れ物をしてしまった 時に荷物の追跡に役立ちますよ。
その土地に不慣れな旅行者であることに気づかれない
悪質なぼったくりドライバーは、乗客がカモにできる相手かどうかよく見ています。その土地に不慣れな旅行者であるとわかった瞬間、不当な料金を請求された り、故意に遠回りされてしまいます。
「この町に来るのは初めて?」とフレンドリーに聞かれても「はい」と安易に答えないほうがいいです。「いいえ、前にも来たことが あります」と答えたり、相場はもちろん、道もある程度わかっていることを気づかせましょう。
(クロアチアではそこまで神経質になって、初めて来る町なのに「前にも来たことがある」とウソをつく必要はあまりありませんが、「あれ?この運転手さんはもしかして・・・」と感じたら「相場はもちろん、スマホのGPS機能があるので道もある程度わかっていますよ」という雰囲気を出すことが大切です)
メーターが回っているか確認する
ぼったくりタクシーの被害に遭わないための基本中の基本ですが、乗車中メーターが回っているか確認しましょう。
万が一メーターが回っていないことに気付い たら、まず運転手に「メーターが回っていないようですが・・・。」と一言伝えましょう。もしその後すぐにドライバーがメーターを作動させなくても、走行中の車内で「今すぐメーターを作動させろ!」などと声を荒げて騒ぐことはおすすめしません。どんな相手かもわかりませんし、ヘタをすると人気のない路地に連れ込ま れてトラブルに巻き込まれる可能性があるからです。
メータが回っていない時は次にお伝えするように、現地人を味方につけて解決しましょう。
ホテルやレストランのスタッフを味方につける
万が一乗車してしまった後にぼったくりタクシーに乗ってしまったことに気が付いた時は、身の安全のためにも走行中のタクシー内で一人で解決しようとしないで。ヘタにドライバーを刺激すると、トラブルに巻き込まれる可能性もあります。
ぼったくりタクシーに乗ってしまったと気付いた時は、まずは目的地のホテルやレストラン到着するのを待ちましょう。タクシーが停車したら扉を開けて、ホテ ルやレストランのスタッフに「●●から乗ってきたのですが、運賃が●●だと言われました。ずいぶん高いように思うのですが、相場ですか?」と尋ねて助けを 求めましょう。特に一流ホテルであれば、到着した瞬間にドアマンがタクシーの扉を開けてくれます。
万が一目的地がホテルやレストランでない場合にぼったくりタクシーに乗車してしまった事がわかった場合も慌てないで。一人で解決できる勇気がない時は、本来の目的地近くの有名ホテルの名前を出し、行き先の変更を伝えましょう。
運転手のIDやナンバープレートを撮影する
上記の方法を試そうとしても、なかには「●●ホテル前は工事をしているから近くまで車でいけない。少し手前で降ろしていいか」と、ホテル前で降ろさせないためにウソをつくドライバーもいるそうです。(クロアチアではここまで悪質な運転手はめったにいないので、ご安心ください。このような手口はトルコを含めたアジア圏などでよくあるそうです)
また「ぼったくりタクシーに乗ってしまった目的地が空港・・・。今更ホテルなど目的地を変更するわけにもいかないし、到着地点で助けてくれそうな人もきっといない・・・」
そんな時は運転手のIDや車両のナンバープレートを撮影しましょう。撮影しようとすると、会社や警察に不正がバレるのを恐れて、大抵の悪質ドライバーは不正請求をあきらめます。
ただし、ここでも決して走行中に行動は取らないで! ドライバーが逆上し、危険な目に遭う可能性があるからです。行動を取るのは、目的地に到着してから。車の扉を開け、貴重品を持ったことを確認してから行動を取りましょう。
これは残念ながら実際にあった話なのですが、クロアチアを訪れたある外国人ジャーナリスト(男性)がザグレブ空港に向かうためにタクシーに乗った時のこと。その運転手はメーターを作動させず男性に相場よりもずっとずっと高い運賃を不正に請求しようとしたそうです。
もちろん不正請求だとわかっている男性は運転手のIDを写真で取り「もう2度としないから」と許しを請う運転手を無視してタクシー会社に通報。運転手は解雇処分になってしまったそうです(少しかわいそうな気もしますが、人を騙そうとした運転手さんが悪い・・・仕方ないですね)。
なので、万が一の際、クロアチアでもこの手段はとても有効だと思います。
以上いかがでしたか? これだけ気を付けていれば、ぼったくり被害に遭う確率をかなり下げることはできますが、それでも可能性はゼロではありません。
万が一ぼったくりタクシーに 遭ってしまった時に一番大切な事、それは身の安全。お金よりも何よりも、身の安全を第一に考えてくださいね。値段交渉はできる範囲で行い、できなかった時は残念ですが、運が悪かったと思い諦めましょう。安全を第一に旅を楽しんでくださいね!
【これを読めば完璧!?】 |