【ドブロブニク現地便り】千年の歴史を誇る『聖ヴラホ祭り』

ドブロブニクの聖ヴラホ祭 (C)Tihomir Topić

ドブロブニクの聖ヴラホ祭 (C)Tihomir Topić

 

いつもクロたびをご覧くださっているドブロブニク在住の方から、今月あたまにドブロブニクで行われた「聖ヴラホ祭」の様子のお写真を頂きました♬

 

「聖ブラホ祭」とは毎年2月初旬にドブロブニクで行われる伝統的なお祭り。1000年以上に続くドブロブニク特融のお祭りで、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。

 

「聖ブラホ」とはドブロブニクの守護聖人。972年にヴェネチアの攻撃からドブロブニクを守ったと言い伝えられています。(※聖ヴラホとドブロブニクの伝説について詳しくは「ドブロブニクの守護聖人「聖ブラホ」とは?街歩きがもっと楽しくなる豆知識」をご覧ください)

 

ドブロブニクの人々にとって、特別な存在である聖ブラホ。今でも「町と市民を守ってほしい」という願いのものに、ドブロブニクの街中の重要な建物に聖ブラホの像が建てられています。数えたことがある人の話では、その数は27体とか!

 

 

またドブロブニクの大聖堂の宝物殿には1000年以上もの間、聖ブラホの聖遺物が大切に保管されています(有料ですが、大聖堂の宝物殿で見学することができます。ドブロブニクへお越しの際はぜひご覧ください!)

 

日本では「聖遺物」という言葉に馴染みのない方も多いかもしれませんが、聖遺物とは特にキリスト教でイエス・キリストや聖母マリアの遺品、そして諸聖人の遺骸や遺品のことを指し、特別なパワーや奇跡を起こす力が宿ると人々に信じられています。

 

普段は大切に保管されている聖ブラホの聖遺物ですが、1年に1度の聖ブラホ祭には大聖堂から運び出され、人々が町のメインストリートであるストラドゥン(プラツァ通り)を聖遺物を掲げながら行進します。

 

 

またたくさんの白い布を掲げている人が目につきますが、これも聖ブラホが描かれた旗。旗が地面につかないように気を付けながら、街やストラドゥンを歩きます。

 

この地方の民族衣装に身を包んだたくさんの人々も参列する聖ブラホ祭。「聖ブラホの聖遺物や旗を掲げて練り歩く人々の様子を見ていると、まるでずっと昔にタイムスリップしたかのような気分になるよ。ドブロブニクの人々にとって、聖ブラホは特別な日。ドブロブニクで1000年間、ずっと大切に受け継がれてきた光景を目にすることができるんだ」と地元の人は語ります。

 

お祭りの期間中は様々なイベントも開催され、街中が活気に包まれるドブロブニク。私はまだ実際に参加したことがないのですが、いつかぜひこの目で見てみたいと思います。2月初旬にドブロブニクへ旅される方は、どうぞお見逃しなく!

 

(動画 ↓↓ 2017年 聖ヴラホ祭、ストラドゥン(プラツァ通り)を行進する人々の様子)

 

 

(2017年2月10日 小坂井真美

 

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