【クロアチア便り】クリスマス迫るザグレブを歩いてきました

 

先日(12月14日)、久しぶりにザグレブ市内へ行ってきました。

 

先月半ばくらいから毎日のコロナ新規感染者が爆発的に増えているクロアチア・・・。(毎日4000人ペースで増加しています。大阪府の半分くらいしかいない国なのに・・・ヤバイ(!!)ですよね(苦笑)ちなみにヨーロッパで最悪の感染状況らしいです(;´・ω・))

 

万が一…を想像するとなかなか不要不急の外出をする気にならなかったので、しばらく市内から足が遠のいていました。

 

 

というわけで、12月に入って市内へ足を伸ばしたのはこの日がはじめて。せっかく市内に来たのだから…と用事を済ませたあとにカメラを片手にブラブラ散策してきました。

 

 

まず最初に訪れたのはトミスラブ王広場。

 

トミスラブ王の銅像のすぐ後ろにはアイスパークと呼ばれる公園があります。

 

去年までのクリスマスの時期のアイスパークの様子

 

その名の通り、毎年クリスマスの時期(11月末からお正月明け)になるとここに大きな野外アイススケートリンクが出現するのですが、今年はコロナの影響でご覧のとおり空っぽ・・・。

 

どこか寂しいげ、がらんとしたスペースに大きなツリーが立っていました。

 

スケートを楽しむ人々を模ったオブジェ

 

(↑)毎年地元民で賑わうスケートリンクはありませんが、かわりにスケートを楽しむ人々を象ったオブジェが設置されていました。

 

次に向かったのはズリニェバッツ公園。

 

 

ズリニェバッツ公園もいつもならクリスマスマーケットの小屋がたくさん並んで賑やかなのに、今年は飾りだけでした。

 

公園の一角に設置されたクリスマスの飾り

 

クリスマスの雰囲気は楽しめるけれど、小屋がまったくないのはやっぱり寂しい・・・!

 

「どんより曇り空で天気も悪いし~。寒いし~。クリスマスマーケットもないし~・・・身体をあたためてくれるホットワインさえ買えないし!クリスマス・スピリットが全く感じられない!!歩いていても楽しくない(´;ω;`)」とブツブツ文句を言う夫を引きずって、次に向かったのはイェラチッチ総督広場。

 

イェラチッチ総督広場

 

ここもいつもならクリスマスマーケットの小屋が立ち並び、総督の銅像近くにはクリスマスコンサート用のステージ、テントなども設置されるのですが、今年はガランとしていました。

 

 

(↑)それでも巨大なツリーは例年とおり設置されていました!

 

 

それから、広場の一角にある噴水にも、いつものようにアドベントクランツ風の飾りつけがされていました(*^^*) (※「アドベントクランツとは?」の説明はこちらのブログ記事をご覧ください♪)

 

ところで、広場で一番気になったクリスマス・オブジェがこちら(↓)

 

 

これはおそらくユダヤ教の祝祭「ハヌカ」に欠かせない「ハヌキア」という燭台。(「ハヌカ」は毎年12月に行われるユダヤの祝祭です)

 

国民の9割近くがカトリック教徒のクロアチア。ユダヤ教徒の方はかなり少数派です。そんなクロアチアの首都の中心の広場で、クリスマスツリーのとなりにハヌキアが立っているなんて、なんだかちょっと不思議な感じ。

 

私が記憶している限りではありますが、少なくともこの8年間でこのような光景をクリスマスのザグレブで見たことはありませんでした。(ですが、たしか去年はこの時期にザグレブの大聖堂正面の壁にヘブライ文字で何かを書いた大きな懸垂幕がかかっていました)

 

でも、こうしてふたつの宗教の祝祭のシンボルが並びあっているなんて、なんだか平和で素敵だなぁとほっこりしました(*^^*)

 

屋根の向こう側に大聖堂が見えています

 

イェラチッチ総督広場を後にして、いよいよ丘の上の旧市街エリアへ!

 

 

中に聖母マリアを祀る礼拝堂がある『石の門』では、祈りを捧げる地元民がたくさんいました。

 

石の門

 

石の門をくぐり抜けて、しばらく坂を上った先はザグレブのシンボル、聖マルコ教会

 

 

例年通り、聖マルコ教会の前にも立派なツリーが立っていました。

 

 

そして巨大なクルミ割り人形も3体、ツリーの横に♥(↑)

 

 

可愛らしい屋根瓦の教会にクルミ割り人形、おもちゃみたいにキュートな飾りがついたクリスマスツリー・・・

 

なんだか童話の世界から飛び出してきたような素敵な景色でした☆

 

ヘブライ文字で飾られた小学校の入り口

 

ところで、旧市街を散策しているとき小学校の前を通りかかったのですが、ここでもまたハヌキアとヘブライ文字のデコレーションを見かけました(↑)

 

ちゃんと調べていませんが、イェラチッチ総督広場のハヌキアといい、特に今年のザグレブのクリスマスはきっと何かユダヤと関連があるのでしょう。

 

 

なお、上の小学校の窓をふと見ると、日本語で「メリークリスマスそしてハツヒーニユーイヤー」と書かれていました。きっと生徒さんが一生懸命書いてくれたのでしょう(*^^*)

 

 

で、背景の街はどうやら日本をイメージしている模様。神社仏閣らしい建物がどこかちょっと中国風ですが、「きっと東京をイメージして作ってくれたのかな~」なんて、ほっこりしながら見させてもらいました(*´ω`*)

 

ドイツ語バージョン

 

日本語バージョンの他にはドイツ語バージョンと英語バ―ションのものも!(↑↓)

 

英語バージョン

 

ドイツ語バージョンの街はおそらくベルリン、そして英語バージョンのものはロンドンを模ったのでしょう☆

 

 

街を一望するビュースポットにも足を延ばしました(↑)

 

ここも例年は、下の写真(↓)のようにたくさんのクリスマス小屋、特に飲食物を売る露店が立ち並び、非常に賑やかなスペース。

 

2019年の様子’

 

でも今年はオブジェが飾られているだけのちょっぴり寂しいスペースでした。

 

でも、町並みは相変わらず美しかったです!

 

例年より少し少ないですが、旧市街には写真スポットも点在していました。

 

インスタ用かな?お姉さんたちが写真スポットで一生懸命、写真を撮っていました

 

ザグレブの街並みをバックに記念写真が撮れるスポット(↓)

 

 

例年なら写真を撮りたい人が列をなして並んでいますが、今年は人がほとんどいないので撮りたい放題です(笑)

 

 

他にも、こんなスポットも(↓)

昔のリビングダイニングを再現したと思われるスペース

 

どうやら今年のクリスマスの写真スポットのテーマは「古き良きクリスマス」のようで、半世紀くらいタイムスリップしたようなクリスマスの時期の家庭の各部屋の様子が街角に再現されていました。

 

 

リビングダイニングスペースを再現したお部屋の机の上には七面鳥の丸焼きが載っていました♪

 

 

他にもこんなお部屋もありましたよ☆(↑↓)

 

 

丘の上の旧市街を散策したあとは、ザグレブのメインストリート『イリツァ通り』へ戻ってきました。

 

現在、コロナの影響でカフェ・レストランはテイクアウト&デリバリーのみの営業が許可されているクロアチア。

 

残念ながら店内でカフェタイムを楽しむことはできませんが、イリツァ通りにある人気のケーキ店『VINCEK(ヴィンツェク)』では地元民がケーキやクッキーを求めてお店のテイクアウト窓口に並んでいました。

 

ザグレブの人気ケーキ店VINCEK(ヴィンツェク)

 

ショーウィンドーをちょこっと覗いてみました、一面に可愛らしいクリスマスのクッキーが飾られていました♥

 

 

こちら(↓)はクッキーで作られたクリスマスツリー。

 

 

眺めているだけでなんだか幸せな気持ちになりました♥ 

 

今日のザグレブ散策レポートはここまでです♪

 

もしクリスマスまでに機会があれば、今度はイルミネーションが輝く夜のザグレブを歩いて来ようと思います。行って来ることができたら、また当ブログとYouTubeでみなさんにお届けしますね☆

 

みなさんも引き続き風邪とコロナにはくれぐれもお気をつけて・・・!

 

クリスマスのザグレブ(動画)

 

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(2020年12月16日 小坂井真美

 

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