新型コロナ、クロアチア現地の様子は?アジア人は差別される?差別されたらどう対処すればいい?

ザグレブの中心地、イェラチッチ総督広場

 

先日から当サイトでも何度もお伝えしている新型コロナ関連情報。

 

最近は「世界中がこんな状況だし、海外旅行は控えるか…」と特に直近の3月の予定をキャンセルしはじめる人も増えてきましたが、やはり「せっかく計画したの旅だし、やっぱり行きたい。でも、アジア人だからと差別されないか心配」と悩んでいる方もまだ多いみたいです。

 

そこで今回は、私が住んでいるクロアチアの首都ザグレブの街中(観光地エリア)の様子や現地の人の反応などをお届けします。

 

クロアチア国内の感染者数

ザグレブ市内のズリニェ公園

 

現時点(2020年3月7日朝)でのクロアチア国内における新型コロナウイルスの感染者数は12名。

 

うち3名がザグレブ、5名がリエカ、そして4名がヴァラジュディンという町で確認されています。

 

普段と変わりないザグレブ

ザグレブの中心地、イェラチッチ総督広場。いつもより人が少ないような気はしますが・・・

 

結論から申し上げると、クロアチア現地に住んでいる者としては、特に普段と変わった点は感じられません。

 

私は先月2月25日まで一時帰国のため約2カ月間日本(主に和歌山と大阪)に滞在していたので、新型コロナ騒動が起き始めてからの日本国内の“一般的な人々の暮らしの様子、新型コロナに対する反応、人々の温度感”を体験してきましたが「現時点のクロアチアは、2月上旬から中旬頃までの日本のような感じ」だと思っています。

 

「新型コロナ関連のニュースを毎日目にするし、感染者が増えて来て心配。中国からの観光客も減ってきているけれど、ゼロになったわけではない。中国から来たと思われる方や咳混んでいるような人を町で見かけると、一部の日本人が過敏な反応をする稀なケースもあるが、そんな特異なことがあればニュースになる。

 

大多数の日本人は『コロナ、心配だな・・・気をつけなきゃ』と不安に思いながらも、中国人観光客を町で見かけても何か言ったり、攻撃するような人はいない。ほとんどの日本人は普段とさほど変わりのない生活を送っている

 

まさにこんな感じです。

 

テレビやネットのニュースから見えてくるのは、ほんの一部分。ましてやそれが行ったことのない国、遠い海外のこととなると、実際の現地の様子がかなりぼやけてきて「なんだかものすごく大変なことになっているんじゃないか」と思いがちですが、実際はここクロアチアでも、多くの人がいつもと同じ生活を送っています。

 

イギリスやイタリアの一部の地域では買い占めが起きたりしているようですが、現段階ではクロアチアではそのような兆候は見られません。

 

市バスに乗ってみたけれど…

バス車内

 

普段私はザグレブ市内を自転車で移動するのですが、昨日は家を出る時に雨が降っていたので市バスに乗って市内へ向かうことにしました。

 

普段めったに利用しないうえ、先月末ザグレブへ戻って来てから市バスに乗るのは初めて。

 

私自身は普段クロアチアで暮らしていて嫌な思いをすることがあまりないため「大丈夫だろう」とは思いつつ、やはりコロナウイルスの影響で「(アジア人だからと)ひょっとしたら、避けられちゃったりするかも~。そうなったら、ちょっとショックだろうな~。でも、そうなったとしても、仕方ないけど」と、本音を言えばちょっぴりドキドキしながらバス停に向かいました。

 

(ちなみにバス停までに向かう道中の約20分間、たくさんのクロアチア人とすれ違いましたが、いつもと変わりありませんでした。じろじろ見られるわけでも、何か言われるわけでもなく、いたって普通。目があった時「ドーバル・ダン!(こんにちは)」とニコッと挨拶してくれる知らないおじさんもいたほどです。日頃から、こんな人がクロアチアにはたくさんいます)

 

観光客はまずこないような住宅エリアを走る市バスだったので「現地人の実際の反応を見るのに良い機会かも」と思い乗り込んだバス。

 

車内には「新型コロナウイルス感染拡大防止のために、手をしっかり洗いましょう。握手は避けましょう」などと書かれたポスターが貼られていましたが、特に変わった様子はありませんでした。

 

車内で避けられることも、凝視されることもなく、いつもどおり。市内にバスが到着して街中を歩いていた時、何度かヤンチャそうな若者の集団の近くを通り過ぎた時、内心「冷やかしで、何か言われるかな~」なんてちょっぴり覚悟していたのですが、目が合っても特に何も言われることはありませんでした。

 

 

ザグレブ市内では観光地エリアも歩いてみましたが、人種を問わず観光客らしき人はほとんどいませんでした。3月のクロアチアはまだ観光オフシーズンとはいえ、観光客の数が少なすぎます。

 

前回のブログでもお伝えしたとおり、観光業で生計を立てているクロアチア人たちは「もうすぐ観光シーズンだっていうのに・・・コロナウイルスのせいで今シーズンは大打撃さ!くそっ!コロナのやつめっ(泣)!!」と嘆き始めています。(私もクロアチアでガイドなどをして生計を立てているため、他人事ではありません。しばらくキャンセル続きでガイドの仕事がないので「こんなことなら日本でもっとゆっくりして来ればよかったな~」と残念に思いつつも、今できることをしようと考えています。)

 

また、この日私が見た限りでは、街を歩くクロアチア人でマスクをしている人はやはりいませんでした。(関連記事:クロアチア人はマスクをしない?!コロナウイルスへの反応は? )

 

ひとりだけ観光客と思われるアジア人女性が青いマスクを着けて歩いていましたが、とっても目立っていました💦

 

ですので、「(マスクを着けることによって)好奇の目で見られても、怪訝な顔をされても、何を言われても、目立っても気にならない。そんなことより、マスクを着けることが自分にとっては大事だ」と思える方以外(今後クロアチア国内で感染が拡大すると状況が変わる可能性もありますが)やはり現状では、クロアチアでは外出時にマスクを着けない方が無難だと思います。

 

美しい花も咲きはじめていました♬

 

いずれにせよ、ここ数日の過去ブログで書いたことも、今日ここで書いたことも、すべて私の個人的な体験。今日までの間、運がいいだけなのか、私自身はまだ新型コロナのせいでクロアチア(お隣のスロベニアでも)でからかわれたり、嫌な思いをしたことは一度もありません。(先日スロベニアへ行った時の様子はこちら

 

また先日までクロアチアを旅されていた日本人旅行者の方からも「天気はコロコロ変わって不安定ですが、青空も垣間見えてドブロブニクの絶景を楽しんでいます!オフシーズンで人も少なく最高!地元の人も親切です」というような声しか、私の耳に入ってきませんでした。

 

でも、残念ながら、なかにはつまらない思いをされた日本人の方もいるそうです。

 

日本人が差別された?!

ザグレブの中央鉄道駅付近

 

「コロナウイルスのせいで、嫌な思いをした日本人がいる」と昨日教えてくれたのは、クロアチア人の友達。

 

クロアチアに住んでいる日本人の友達がおり、その日本人友達から「街でクロアチア人から『コロナは来るな!』などと言われた、嫌な思いをした」というような話を聞いたそうです。ただ暴力を振るわれたり、それ以上何か酷いことをされたわけではなかったとのこと。本当によかったです。

 

このことを周りのクロアチア人の友達にも話しましたが「そんなアホなやつがいるんだね。本当に残念」とため息をついていました。

 

さらに私が続けて「世界ではアジア人がコロナウイルスを理由に暴力を振るわれた事例があるって聞いたから、私の元に『クロアチア旅行は安全ですか?』とメールを送ってこられる日本人は、きっとそのあたりが一番心配なんだと思う。クロアチアの街を歩いていたら、アジア人だからっていきなり殴られないかって・・・」 と話したら、次のように答えていました。

 

「う~ん・・・いろんな人がいるから『100%いない。大丈夫』とは言えないけど、そのへんはあまり心配しなくても良いと思う。でも、頭がおかしい暴力的な奴はどんな国にだっている。クロアチアにも、日本にも。残念だけど・・・」

 

(ないと信じたいですが、念のために・・・そんな残念なことが起きないことを願いますが、万が一暴力を振るわれそうになったら、応戦せずに全力で走って逃げて、周りに助けを求めてくださいね)

 

ザグレブ市内のズリニェバッツ公園。花壇にもきれいな花が咲いていました

 

まさに私も同感です。(ここ数日繰り返し同じことをお伝えしていますが)、私がここでみなさんにお伝えできるのは、あくまでも自分が知り得る周囲の状況や、自身の肌感覚。どの国にもいろんな人がいますし、(今回の新型コロナウイルスの影響がなくても)運が悪ければ人種差別的、排他的な思想を持つアグレッシブな人物の標的になり、嫌な思いをされることもあるかもしれません。

 

世界各国で「コロナウイルスを理由にアジア人、日本人が差別を受けた」というニュースを何度か目にしましたが、コロナウイルスを理由に差別をするような人は日頃から人種差別的な傾向を持っている人で、たまたま今回コロナウイルスをきっかけに表面化しただけなのではないかと私は思います。たまたまきっかけがコロナウイルスであっただけで、きっとそのような人は他の理由でもアジア人を差別、攻撃してくるような人たちなのでしょう。

 

差別されたらどうすればいい?

クロアチアの首都ザグレブの街並み

 

先月こちらのブログ記事にも書きましたが、(今回の新型コロナウイルス騒動の影響は関係なく)正直ことを言えば、私も今日まで7年間クロアチアで住んでいる間、何度か「冷やかし、からかい」程度の”差別”は経験したことがあります。でも、本当に稀です。

 

幸いこのような経験はほとんどない上、嫌なことはすぐに忘れてしまう性格なので、ざっくりとしか覚えていませんが、振り返ってみると具体的には以下のような経験をしました。

 

道を歩いていると、高校生くらいの若者グループのひとりが「おい、中国人!(※1)」または「チン・チャン・チョン(※2)」とおもしろおかしい様子で遠くの方から声をかけてくる・・・。

 

こんな風にからんでくるのは大抵ティーンエイジャー、しかも集団。友達の前でいきがってるだけの子供です。経験した冷やかしの95%はこんな感じです

 

((※1)こういう場合は「中国人」と国籍を言いたいのではなく、アジア人全体を小バカにしたニュアンスで発言者本人たちは使っています。 (※2)「チン、チャン、チョン」とはアジア人、アジアの言葉をバカにした表現。主に欧米などアジア圏外で聞かれる差別表現です。)

 

ドブロブニクの街並み

 

たま〜にいい歳をしたおじさん、おばさんもいますが、そんな人はぱっと見た感じの外見、(失礼ですが)顔つき、雰囲気が「いかにも教養がなさそう、頭が悪そう」な残念な方たち。もしくは、どこか意地悪そうな顔つきで「他人を蔑んで、自分が優越感に浸りたいんだろうな」と感じるような、どこかツンツン、ジメジメとした雰囲気の持ち主。

 

(私も”外見、雰囲気”という外見で相手を判断しているので、その点はこの人たちと同レベルですが(;´▽`A“(苦笑))

 

上であえて『”差別”』というように『””』をつけて書きましたが、私は街角でのこの程度のことは(人種差別の一種であることには間違いないのでしょうが)程度の低い冷やかしだと思うようにしています。(これが子供の学校などで行われているのだとすれば、いじめなどのまた別の問題になると思いますが・・・)

 

別に暴力を振るわれ身体的被害を被るわけでも、何か実害を被る(例えば人種を理由にレストラン・お店などに入れてもらえない、物を売ってくれないなど)わけでもないので、今では私の心はちっとも傷つきません。

 

私もはじめてそのような場面に出くわした時は、耐性がなかったのでショックで数日引きずってしまったほどでしたが、今ではこんな人に出くわすと、本気で次のように感じるようになりました。

 

「あっ!!おバカ発見っ!また話のネタになる(笑)

 

あんなこと言って、優越感に浸ってるつもりなのかな?たまたま見かけた見知らぬ他人(私)を蔑んでまで、自分が優越感に浸りたいなんて、可哀そうな人。自分はおバカなんです〜、心が貧しい残念な人間なんです~って公衆の場で叫んでるようなもんだって気づかないんだろうな~。

 

欲求不満?日頃、不満でも溜まってるのかな?きっと、つまらない人生を歩んでいるんだろうな。生きているうちに変われるチャンスがあるといいねぇ」とかなんとか思いながら、その人が滑稽に見えてニヤけてしまうくらいです(笑)

 

ドブロブニク旧市街のメインストリート「プラツァ通り」

 

小さい子供ならまだしも(子供なら「残念な大人にならいよう、お父さん、お母さんがしっかり教育してくれるといいね~」と心の中で思うだけで全く気にしません)、いい大人に「チン、チャン、チョン!」なんて大声で叫ばれると、滑稽すぎて笑っちゃいそうになります。実際、いつも笑いそうになりながらも、必死で真顔を取り繕い、聞こえていないふりをしています(笑)

 

「昔はあんなに傷ついていたのに、今ではなんで気にならないんだろう?腹が立たないんだろう?なんで可笑しく思えるようになったんだろう?」と考えたことがあるのですが、それはまず一番に、自分が歳と共に図太くなったからでしょう(;´▽`A“

 

自分で言うのもなんですが、私はもともとすごく神経質で繊細な性格です。10代、20代前半の頃はちょっとしたことでウジウジ悩むことも多かったですが、(私がクロアチアへ移住した24歳以降)20代後半になった頃から、昔と比べると良くも悪くも神経が図太くなったように思います。

 

どこの誰かも知らない人間に何を言われようと、どう思われようと、私には関係のないことです。それに、たまたま街で見かけた知らない人間(私)に自分の無教養さをさらして絡んでくるような頭が空っぽの暇人間よりも、ずっと自分(私)の方が楽しく充実した人生を歩んでいる自信があるので、そんな人間に何を言われようと屁とも思いません。

 

それから、怒りは非常にエネルギーが要る感情。怒ると実に疲れます。「街角でたまたま出くわしただけの、どこの誰かもわからないつまらない人間のために、自分の大切な時間や感情、エネルギーを消費するのはもったいない」と気づくようになってから、全く気にならなくなりました。

 

あと、毎日仕事やプライベートで忙しくしていると、そんなことを考えている暇がありません。

 

 

そして何より、そんな残念なクロアチア人(人種差別的な思想を持つ人)よりも、あったかい笑顔で親切に接してくれる心優しいクロアチア人に数えきれないくらいたくさん出会ってきたから。

 

また、クロアチアで日本人、アジア人、外国人として生きているからこそ、良い思いをたくさんさせていただき、多くの素敵なクロアチア人との出逢いのおかげで楽しい人生を歩めているのだから、数千人、数万人に一人くらいの確率で遭うつまらない人間が言うことなんて気にならなくなりました。

 

そして「日本人、アジア人に生まれて良かった」と本気で思っていますし、日本人、アジア人であることに誇りを持って生きています。

 

だから「中国人!」と冷やかされても、「そう(アジア人)ですが。だから何か?」、「チン、チャン、チョン!」と言われても「えっ?何?今の何語?どういう意味か訳してくれますか?」と(軽蔑を込めて)笑って返事をしたくなるくらいです(笑)

 

実際、たまにわざわざ近くに来て「おい、中国人」などと冷やかしてくる、くだらない人がいると(たいていのクロアチア人はアジア人(外国人)はクロアチア語がわかっていないと思い込んでいるので)「残念ながら、中国人じゃなくて、日本人ですが。何かご用ですか?」とクロアチア語で返事をすることがあるのですが、たいていの場合、面食らった顔をしたあと、「いや、別に・・・」とゴニョゴニョ何か言い、誤魔化し笑いをしながら仲間と足早に去っていきます。

 

たまに「ほぉ〜!あんたクロアチア語、話せるんか!たいしたもんだよ。ブラボー」と、急に褒めに転じるものの、最後まで上から目線のヘンなおじさんなんかもいました(笑)

 

 

また、冷やかしではありませんが、こんな経験をしたこともあります。

 

カフェで私が隣に座っているのを見て、「ほら、隣に中国人が座っているわ。そういえば、アジア人っていえば・・・ゴニョゴニョ」という感じで(私がクロアチア語がわからないと思って)私をちらちら見ながらアジア人に関して好き勝手なことを話しをはじめたおばさん二人組。

 

「あ~。せっかくおいしいコーヒーを飲んでるのに、うっとうしいなあ~。こんな話を聞かされて気分を害されたくない」と思ったので「中国人ではなく日本人ですが、私に何か御用ですか?」と答えると、「あらっ!!ごめんなさいね。あなたは日本人なのね。も~、日本は良い国よね~。私もSONY、Panasonicを使ってるわ~。知り合いが日本に行って、すごく美しい国だって言っていたわ。中国とは違う国ですものね~」などと顔を赤くして必死で謎のフォローをしてくるおばさん。

 

このおばさんは、その後も「中国人はこんなどころが・・・でも、日本人は・・・」などと中国を悪く言って、日本の良い点を挙げていました。日本人である私を前に、日本を全力でフォローしたかったようですが、私にとっては中国人と間違われたことにそもそも意味はありません。中国のことを蔑んで、中国と比べて日本の事を褒められても、ちっとも嬉しくありません。

 

 

ちなみに「ニーハオ」と声をかけられて(声をかけてきた人は明らかにアジア人をバカにする意図は一切なく(悪意はなく)、「中国の人なのかな?」と思い込んでただ挨拶してきただけなのに)「中国人と間違えられた!」「ニーハオ、だって。中国人と間違えられてショック」などと怒っているたまに日本人を見かけることがありますが、私はこのような方たちのことを理解できません。

 

怒っている本人は「”ニーハオ”と声をかけられた=中国人だと思われた=差別された=腹が立つ」という思考なのでしょうが、そもそもこの思考自体が中国人を差別しているということに気が付かないのかな・・・と不思議に思います。

 

以前のブログ記事にも書きましたが、私は普段クロアチアに住んでいて、特に子供たちに「ニーハオ」と声をかけられることがたまにあります。子供たちなんて、手を振りながら、ちょっとはにかんだ顔で「ニーハオ」と挨拶をしてくれるので(明らかにアジア人を差別する意図はありません)、嬉しくなってしまうくらい。(そんな時はタイミングが合えば「こんにちは~」と日本語で挨拶をすることもありすが、別に訂正せずに「ニーハオ~」と笑顔で手を振り返すことがほとんどです)

 

(相手にアジア人を差別する意図はないのに)「中国人じゃない!」「ニーハオ、じゃなくてコンニチハだ!」と怒って言い返している日本人も実に滑稽に見えます。

 

また話が横に逸れてしまいましたが・・・上で紹介したおばさんのように「言葉がわからないから・・・」と(ほめたり、良いことを言うなら素敵だと思いますが)他人を目の前に好き勝手に悪口を言うなんて神経を疑います。(残念ながら、日本人でもそういう人はいますよね)

 

中国の方たちに対して非常に失礼ですし、私が仮に中国人で「中国人ですが、何か?」と言ったら、どう返してきたんだろう・・・と心の中で思いながら、必死に取り繕おうとするおばさんの滑稽な様子に思わず失笑してしまいました)

 

 

話があちらこちらに逸れまくってしまいましたが・・・私は街角で冷やかしを受けたら、こんなくだらない人たちのせいで面倒なことに巻き込まれたり、怪我をしたくないので、決して喧嘩腰で言い返すことはありません。

 

「アジア人だからとバカにされた」と悲しくなったり、腹が立つのはわかりますが、おバカを相手に感情的になるのは避けた方がいいと思います。

 

何か言い返すなら、上でお伝えしたみたいにさらっと返事をしますが(軽蔑を込めてあえて明るく返事をするか、不快感を思いっきり込めた表情で)、私はほとんどの場合はくだらない人の相手をするのは面倒くさいし時間、エネルギーの無駄なので完全無視します

 

「人種差別はよくない。差別を受けて黙っているのはダメだ。言い返すべき」という意見にも思わず首を縦に振りたくなりますが、でも私はよっぽどのことがない限りおバカは相手にしないことに決めています。

 

しっかり聞こえていても完全に聞こえていないふり。相手の方を一切見ません。まるで相手が存在していないかのように、表情も変えず、一切反応しません。相手が歩いて、自分が座っているならやり過ごす。相手が座っていて、自分が歩いているなら、さっさとその場を立ち去って完全無視に徹します。

 

今回の新型コロナのせいで欧米地域を中心に、アジア人が「コロナ、コロナ」とからかわれているという残念なケースを耳にしますが、普段街角でアジア人を見て「おい、中国人!」と冷やかしをするような部類の人間が”中国人(アジア人)”を”コロナ”という単語に変えて”差別”を楽しんでいるだけなのではないかと思っています。

 

(ただし、アジア人が「コロナウイルスを理由に暴力を振るわれた(身体的被害が出た)」というのは明らかな人種差別。暴力事件なので、問題の次元が違いますが・・・。)

 

 

そもそも、今こんな状態なので、特に直近の3月の海外旅行はキャンセルした・・・という方がほとんど思いますが、それでも「大丈夫だろう。クロアチア、海外に行こう。でも差別が心配・・・」という方にお伝えしたいことは次のこと。

 

ひょっとしたら旅行中に、残念なことに「コロナ」などと冷やかされて嫌な思いをされることがあるかもしれませんが、特に今、世界中がこんな状態の時期に海外旅行を決行されるからには「それくらいのことは仕方がない」ことだと思える強い心を持ってくださいね。

 

世界中で新型コロナ騒動が大きくなっている今の状態で、アジア人を見て「あっ、うつったら嫌だなあ・・・」と顔をしかめたり、ついつい避けてしまう程度は(良いことだとは全く思いませんが・・・ある一種の諦めという意味で)仕方のないことなのではないかなあ・・・と私は思います。人種を問わず、世の中「できた人間」ばかりではありません。

 

日本人同士でも、公共の場でゴホゴホ咳をしている人に冷ややかな視線を向ける人もいますし、(私が一時帰国をしていた)今年の1月時点では、大阪を団体で歩く中国人観光客を見て「うわ!中国人や!!コロナがうつったら嫌やな~。日本に来んなよ!」と(なかには日本語がわかる中国人の方もいるかもしれないのに)大きな声で日本語で話している日本人を街中で見かけたことがあります。

 

誰でもやっぱり自分や家族の健康が第一。きれいごとなんて言ってられませんものね。人種云々以前に、とどのつまり、人間は誰でもやはり自分がいちばん大切ですからね。

 

咳をしている人を避けたり、そう心の中で思ってしまう気持ちはわからないわけでもありませんが、やはり、あからさまに態度に出したり、口に出して言うのはいかがなものかと思います。

 

・・・でも、クロアチアにも、日本にも、世界中どの国にもこのような人はいるものです。日本のニュースでは、海外で差別されるアジア人、日本人に焦点が当てられますが、日本でも中国など海外から来た方に対して同じようなことをしている日本人がいます。

 

 

また、新型コロナが終息するまでの間、クロアチアへお越しになる方は旅行の決行をされたのは他の誰でもなくご自身、すべて自己責任だという意識を持って、万が一戸惑うような事態になっても冷静に対応なさってください。

 

あと、そんな人に出くわしても喧嘩腰で言い返すのはNG感情的にならず、どうか冷静に。おバカが炸裂、逆上して暴力を振るいかねないですからね。

 

おバカに出くわしたら華麗にスルーして、楽しいこと、美しい景色だけに心を再び集中させましょう。貴重な旅の時間、あなたの人生のわずか数秒でも、そんなつまらない人間のせいで台無しにするなんて、もったいないですよ!

 

ただし、相手が(街角ですれ違っただけのおバカではなく)ホテルやレストラン、お店等のスタッフなどであれば話は全く別です。人間として失格というのは言うまでもありませんが、サービスのプロ、仕事をする人間として失格ですからね。さすがの面倒くさがりの私も、そんな時まで「不快な思いをしているのに、黙って我慢するべき」だとは思いません。そんな時は毅然とした態度(感情的にならず、あくまでも冷静に)で抗議すると良いと思います。

 

また、今後新型コロナ騒動が終息したとしても、人種差別をする人間は残念ながらこの世からいなくなりません。今回の新型コロナの影響に限らず、今後海外で運悪く、こんな人に出くわしたら上のように考えてみてくださいね(*^^*)

 

私なりの考えなので役に立たないかもしれませんが、万が一嫌な思いをされた際にちょっとでもみなさんの助け、気持ちの切り替えのきっかけになることができればうれしいです。

 

それにしても、日に日に深刻化している新型コロナによる世界的な影響。みんなの健康・安全はもちろん、経済、政治にまで大きな影響を及ぼし、(ごく一部の人間とはいえ)人種差別問題までもを浮き彫りにしており、騒動が終息したあとに大変な傷跡を残さなければいいな・・・と杞憂に過ぎないかもしれませんが、ちょっぴり心配しています。

 

人種差別をしたり、転売で暴利を貪ったり、デマにおどらされたり・・・目に見えないウイルスがきっかけで、人間の「程度」が浮き彫りになっているような気がしてなりません。

 

結局、クロアチア旅行は安全?中止にするべき?

 

「新型コロナの影響で、安全に旅ができるか心配・・・」というお気持ちはよくわかります。ですが、残念ながら(あたりまえですが)私からは「100%安全です、中止しなくてもいいと思います」または「中止するべきだと思います」とはお伝えすることはできません。

 

せっかく楽しみにされている、みなさんのクロアチア旅行。日本でニュースやネットの情報を見ているだけでは、実際のクロアチア現地の状況がよくわからず不安な気持ちも大きいと思います。

 

当サイト、当ページにはなるべく随時現地情報を更新するように努めますので、これらや他の外部情報(外務省・たびレジなど)を集められた上で、安全かどうか、ご自身で判断なさってくださいね。

 

せっかく楽しみにされているご旅行、みなさんにとってベストな選択をなさってください。

 

たびレジに登録しよう!

 

上でもちらっとお伝えした「たびレジ」とは日本の外務省が行っている無料のサービス。日本国外への渡航する日本人のための「海外安全情報配信サービスの登録システム」。たびレジに登録しておけば、みなさんが気になっている渡航先の国の最新安全情報を出発前から受け取ることができます。

 

たびレジにクロアチアを渡航予定先として登録しておけば、在クロアチア日本大使館が必要に応じてクロアチアの安全情報を発信してくれ、現在はクロアチアにおけるコロナウイルス関連の詳細な情報も定期的に届けてくださています。

 

なお、時間的・体力的な理由から「クロアチアの新型ウイルスの状態はどんな感じですか?旅行は中止にするべきですか?」というようなご質問のメールでの個別相談・対応などは行っておりません。

 

私が知り得るクロアチアの新型コロナ関連情報はこちらのまとめページにまとめていきますので、こちらをヒントにしていただけるとうれしいです。ご希望にお応えできず申し訳ないですが、ご容赦の程よろしくお願いいたします。

 

私からみなさんのためにできることとして、当ブログでなるべくクロアチア現地のコロナウイルスに対する地元民の反応を含め、最新状況をシェアできるように努めますね。

 

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クロアチア新型コロナウイルス現地情報まとめ(随時更新)

 

⇒ 2月6日公開: クロアチア人はマスクをしない?!コロナウイルスへの反応は?

 

⇒ 2月27日公開: 新型コロナの影響で、クロアチア入国時にトラブル…?!

 

⇒ 2月28日公開: 【重要】クロアチア入国時、日本からの渡航者に対する措置について(新型コロナ最新情報)

 

⇒ 3月1日公開: 2月29日:クロアチアでのコロナ感染者6名に。現地ではどう報道されている?

 

⇒ 3月4日公開: (実体験)新型コロナ、クロアチア入国時の臨時措置。どんな書類が渡される?&疫学者への電話報告を行ってみた

 

⇒ 3月5日公開:新型コロナ、クロアチア=スロベニア国境超えの影響は?スロベニアの観光地の様子は?(実体験)

 

★ クロアチアにおける新型コロナウイルス関連情報は今後も「【まとめ】新型コロナ、クロアチア旅行は中止するべき?現地の状況は?(随時更新)」にてまとめ&随時更新していきます。

 

また最新情報があれば、こちらのまとめページ、サイトでみんさんに共有しますね!

 

(2020年3月7日 小坂井真美

 

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