一生モノのお土産にも!ブランコさんの心温まる絵はいかが?

 

「ナイーブアート」の一種であるクロアチアのガラス絵。

 

幻想的でありながらもどこか懐かしい感じのする、心がほっこりするようなガラス絵は、アート好きの方にクロアチア土産として人気があります。(クロアチアのナイーブアートについて詳しくはこちらをご覧ください)

 

筆者もあまり詳しくないもののアート(絵)が好きで、ガラス絵をいくつか自宅に飾っており、日本に帰る時にとっておきのお土産として持って帰ることもあります。

 

クロアチアにはいろんなナイーブアーティストさんがいらっしゃいますが、今回はなかでも筆者が大好きなアーティストさんをご紹介したいと思います。

 

ブランコさんの自宅兼アトリエ

 

そのアーティストさんのお名前はブラニミール・ビイェリッチ(Branimir Bijelić )さん、通称「ブランコさん」。

 

かつてヨーロッパ各国をはじめ、日本でも頻繁に個展を開いていた方で、数々の日本のガイドブックなどでも紹介されていた有名なナイーブアーティストさんです。

 

本名は上記の通り「ブラニミールさん」なのですが、みんな彼のことを親しみを込めて「ブランコさん」と呼びます。

 

ひょんなきっかけでブランコさんと出会った筆者ですが、ブランコさんが描く絵はもちろん、ブランコさん自身の素敵なお人柄に感銘を受け、それ以来すっかり大ファンになってしまいました。

 

クロアチアのナイーブアートは農村部を題材にした風景画のような絵が多いのですが、ブランコさんの絵はとてもユニークでファンタジー な世界観に溢れています。

 

 

例えば、ザグレブのイェラチッチ広場を後悔する巨大な船や、村をのせて大空を飛ぶジャンボジェットなどなど。他では見たことがないようなユニークな絵がブランコさんのギャラリーにはずらりと並んでいます。

 

ファンタジーな世界観満点の絵をワクワクした気持ちで夢中で観ていると、ブランコさんが次のような話をしてくれました。

 

「絵は“頭の中の自由な世界”そのものなんですよ。

 

絵はまず頭の中から、スケッチのない状態から生み出されます。

 

頭の中の世界。僕はそれをガラス板にのせているんです。少しずつ、少しずつ、筆を使って・・・ガラス板にのせた世界を少しずつ完成させるんですよ。

 

ナイーブアートとは「描く人自身」から生み出される世界そのもの。

 

一般的にナイーブアートとは、絵に関する技術や専門知識に捉われず、心の赴くままに描く絵のことをさしますが、絵を美術学校に習いに行かなかくても、人間には感情、そして魂がある。

 

魂、感情そのものをガラスに再現したものが僕にとってのナイーブアート、ガラス絵なんです」

 

冬の雪景色や夕暮れ時の風景を題材にしたものでも、どれも不思議な温かさに溢れているブランコさんのガラス絵たち。

 

このお話を聞いて、その理由がわかったような気がします。

 

ここには書ききれませんが、美しいものや自由を心から愛する少年のようなブランコさんは、側にいるだけで思わず笑顔になるようなポジティブなエネルギーに溢れる、とっても素敵な方なのです。

 

そんなブランコさんから生み出される絵だからこそ、不思議な温かさに溢れているのでしょうね。

 

 

村を描いた絵を見ながら「ブランコさんが描く絵はどれもすごく不思議ですね!」と筆者が伝えると、次のようなお話をしてくれました。

 

「僕は都会っ子。ザグレブ生まれのザグレブ育ちです。村での生活を経験したことはありません。でもね、僕の頭の中には大きな“想像の世界の町や村”があるんです。

 

きみが今見ている絵の中の村もまた、想像の世界なのです。僕はこの村を現実に見たことも、もちろん住んだこともありません。

 

すべて僕の想像が生み出した世界。村の生活はきっとこうなのかな・・・と私が想像して描いた世界なんですよ。

 

アトリエで作業をするブランコさん

 

僕は、僕の絵を見る人々に、”その人にとっての心休まる世界”を絵の世界の中に見出してほしいと願っています。誰もが願う、美しい世界、平和な世界を・・・。

 

でも現実は厳しい世界。たくさんの人が毎日、一生懸命大変な思いをして仕事をしなくちゃいけない日々を送っている。たくさんのストレスを抱えて毎日毎日、頑張っている。

 

だからこそ、家に帰って一息ついて絵を眺めた時、ほっと心が休まるような絵を描きたいと思っているのです。まるで木にぶら下がる音符が、心の中に躍り込んでくるのが感じられるような絵を・・・。絵を通してみんなを幸せにしたい。それが私の願いなのです」

 

実は、筆者の家には何点かブランコさんの絵があるのですが、そのなかでも特別大切にしているのがこの絵(↓)

 

 

この絵は「(筆者の)結婚のお祝いに・・・」とブランコさんがプレゼントしてくださったものなのですが、その時にこんな言葉を添えて贈ってくれました。

 

「この木の下にいるのが君たちふたり。そして、この木は“生命の木”。

 

ほら、この枝を見て。枝が交わったり、別れたり・・・。これはこれからの君たちの人生。時には別れることもあるけれど、必ずまた交わる。

 

それから人生は厳しく辛いこともある。まるで冬のようにね。でも、この絵のように、必ず太陽は昇る。温かくなり、やがて春が来る。

 

どうかこのことを忘れずに、ふたりで頑張って歩んでくださいね」

 

毎日、目に触れるごとに温かい気持ちにさせてくれるブランコさんの絵。この絵は筆者にとって一生の宝物です!

 

日本が大好きなブランコさん。ご自宅には日本人形など、日本関連の品がたくさんあります

 

このように、ひとつひとつブランコさんの想いやメッセージが込められたガラス絵たち。

 

どのような想いが込められているのか、ブランコさんから直接聞くと、いっそう絵が愛おしく感じます。

 

絵の裏にある小窓を開けて「光に透かすと・・・ほら!」と見せてくれるブランコさん

 

「お土産屋さんなどで売られているガラス絵の中には“ニセモノ”もあるから注意してくださいね。ガラスに機械でプリントしたものを“クロアチアのナイーブアート”として売っているものもありますが、本物のガラス絵とは言い難いもの。

 

本物のガラス絵は、ガラスに絵の具を直接のせて描いているんですよ。ほら、こうするとよくわかるでしょう?」と絵の裏にあけた小窓を開いて絵を見せてくれたブランコさん。

 

 

絵に光が通ると、よりいっそう幻想的な輝きを放っていました。

 

せっかく「クロアチアでガラス絵を・・・」とお考えの方には、特におすすめしたいブランコさんの作品。

 

一生モノの思い出のお土産となることでしょう。

 

ブランコさんのお家の玄関前スペース。壁にはブランコさんについての記事が掲載されているガイドブックの表紙や紙面が大切そうに飾られていました

 

ところで、日本が大好きなブランコさん。

 

お家には日本で個展を開いた時に購入してきたという日本のアンティークもたくさんあり、本棚にはブランコさんについての記事が掲載されている日本のガイドブックがたくさん保管されていました。

 

 

 

また「昔、僕のアトリエに遊びに来てくれた日本の人たちだよ」と、たくさんの写真や日本の方から届いたお手紙を大切そうに見せてくれました。

 

ブランコさんのお家前「いつでもウェルカムです!」とブランコさん

 

「ガラス絵に興味がある方は、ぜひ僕のアトリエに遊びにいらしてくださいね!楽しみにお待ちしていますよ」とブランコさん。

 

ザグレブへお越しの際はぜひお立ち寄りください。きっと旅の特別な思い出になることでしょう!

 

【ブランコさんの自宅兼アトリエ】

 

開放時間:

月~金: 9:00~17:00

土・日:10:00~17:00

 

※上記時間はあくまでも目安です。

 

「自宅にいないこともあるので、お越しくださる際は事前に連絡をいただけると助かります」とブランコさん。

 

アトリエ見学を希望される方は、事前に連絡してからご訪問ください(*^^*)

 

電話番号:

+385 (0)1 3760 022

+385 (0)91 2518 085 (携帯電話)

メール:bbgallery@hi.htnet.hr 

 

住所:Buconjićeva ulica 11, 10000, Zagreb

 

Google Map :

小坂井真美

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