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金曜日, 11月 8th, 2019
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【クロアチア便り】ドブロブニクで夜のお墓を訪れてきました

11月1日 お墓にお供えするお花を持ってドブロブニク旧市街を歩く人々の様子   11月1日は「諸聖人の日」でした。   諸聖人の日(または「万聖節」)とはカトリックの祝祭日。   カレンダー上でも祝日のため、ドブロブニク旧市街では昨日(11月1日)はお休みのカフェやレストランもちらほら見かけました。   10月30日 スプリットの市場で見かけたお供え用の菊   諸聖人の日は、もともと「一年に一度、すべての聖人と殉職者を祝うための日」であったそうですが、古くから11月1日には死者の魂が現世に帰ると信じられてきたのだとか。   そのため、クロアチアではこの日にキャンドルや花を持って親族のお墓参りをする、日本のお盆のような習慣があります。   カトリック教徒が多いクロアチアでは、毎年11月1日になると大勢の人々がキャンドルやお花を持ってお墓参りに訪れるため、この日だけは夜、墓地が幻想的な光に包まれるのです。   その美しさが最も際立つのがザグレブのミロゴイ墓地。   11月1日の夜のミロゴイ墓地(写真は2018年のもの)   「ヨーロッパで最も美しい墓地」として知られるミロゴイ墓地ですが、無数のキャンドルの光に包まれる11月1日の夜の美しさは格別です。   (⇒ 去年の万聖節の夜のミロゴイ墓地の様子は「【クロアチア便り】雨、幻想的な灯りに包まれるミロゴイ墓地」をご覧ください)   11月1日の夜、無数のキャンドルが輝くミロゴイ墓地(写真は2018年のもの)   私は普段ザグレブに住んでいるため、毎年11月1日の夜に時間があると「せっかくだし・・・」とミロゴイ墓地を訪れるのですが、今年は仕事でドブロブニクにいたため、叶いませんでした。   11月1日の朝、近くを通りかかった、ボニノヴォ墓地の近くにあるお花屋さん   ドブロブニクの知人に「今年は万聖節の夜にミロゴイ墓地に行くことができなくて、ちょっと残念だな~」と話すと「ボニノヴォ(Boninovo)の墓地に行ってごらん。ミロゴイ墓地ほどではないけれど、今日は地元の人がたくさんお墓参りに来ているはずだから、きっと夜になるとキャンドルがたくさん輝いているよ」と教えてもらい、夜仕事が終わってから、ちょこっとおじゃましてみました。   ボニノヴォ墓地のすぐ前には、美しい海が広がっています!   ボニノヴォ墓地は旧市街から徒歩15分程度の所に位置しています。     仕事が終わった夜20時頃にボニノヴォ墓地を訪れましたが、お墓参りに来られている方や、見学者らしき人の姿がちらほら。   ボニノヴォ墓地への入り口   毎年、万聖節の夜はお祭りのように賑やかになるザグレブのミロゴイ墓地とは大きく異なり、ボニノヴォ墓地はひっそりとした雰囲気と暗闇に包まれていました。   足元を照らすライトがありましたが、思ったより暗かったボニノヴォ墓地   暗いうえ、あまり周りに人がいなかったため、正直なところ、ひとりで長居するには勇気がいる雰囲気・・・。     「すみません、おじゃまします・・・。」と心の中でつぶやきながら、5分程滞在しました。   (それから・・・写真はありませんが、空を見上げると星がとても綺麗でしたよ!)     怖がりなので入り口付近を見学させていただいただけで、奥の方までは行きませんでしたが、(ミロゴイ墓地ほどではありませんでしたが)キャンドルの灯がちらほらと輝き、幻想的な光景を目にすることができました。     ちなみに、翌々日の11月3日にドブロブニク近郊のツァブタット(Cavtat)に滞在した際、街の丘のてっぺんにある墓地に昼間足を延ばしたのですが、お墓にお供えされた、たくさんのお花が印象的でした。   11月3日 たくさんのお花がお供えされたツァブタットの墓地   「他都市にまで行って、お墓ばっかり巡っているなんて、ヘンな人・・・」と思われるかもしれませんが、決してお墓好きな訳ではありませんよ!(;^_^A    ツァブタット、ラチッチ家の霊廟   また機会があれば当サイトで詳しくお伝えしようと思いますが、ツァブタットの丘の上の墓地(Mauzolej... »記事