【現地ガイドおすすめ】クロアチア料理21選!前菜、メイン、ファーストフードまで
クロアチアで食べたいメイン(シーフード)
前のページではクロアチアで食べたい前菜とメインにおすすめのお肉料理をお伝えしましたが、ここからはシーフードのお話です。
アドリア海沿岸部、特にダルマチア地方で食べられる料理は「ダルマチア料理」と呼ばれ、地中海料理に分類されます。ダルマチア料理はアドリア海を挟んで対岸にあるイタリア料理との共通点も多く、日本人の味覚にもよく合います。
ダルマチア料理の主役はアドリア海で獲れた新鮮なシーフードと野菜。これらの食材をオリーブオイルやニンニク、ローズマリーやセージ、バジルなどのハーブやスパイスをふんだんに使用して調理するのが特徴です。
ダルマチアの人たちはこう語ります「人生も料理もシンプルが一番!」。あまり余計な味付けはせず、素材の味を最大限に引き出すのがダルマチア流なのです。
なお、シーフードと言えば、クロアチアではダルマチア地方が有名ですが、同じくアドリア海に面しているイストラ地方でもシーフード料理がよく食されています。
14.ブロデット
日本人の口によく合うのが、ブロデット(Brodet)と呼ばれるダルマチアの伝統的な煮込み料理。魚や貝などのシーフードに野菜とハーブを加え、トマトベースのスープで煮込んだもので、パレンタ(Palenta※)というコーンミールを茹でたものと一緒に食べられます。(※クロアチアではpalentaの他、žganci(ジュガンツィ)や pura(プラ)とも呼ばれています)
ちなみに、“パレンタ(ポレンタ)”はイタリアから伝わった食べ物。ここにもローマ帝国やベネチア帝国がこの地域を長い間支配していた影響を垣間見ることができますね。
15.シュカンピ
「シュカンピのブザラ(Škampi na buzaru)」も日本人旅行者に人気の一品!
シュカンピ(Škampi)とは手長エビのこと。グリルにしたり、リゾットやパスタと一緒に食べてもおいしいですが、特に人気なのがブザラ・スタイル。“ブザラ(buzara)”とは、一般的に白ワインにニンニクやオリーブオイル、ハーブなどを加えて煮込んだシーフード料理のことを指します。
エビがお好きな方にはぜひおすすめしたい一品ですが、殻がとても固く剥きにくい上、身が小っちゃいのがネック。なので、「これ一品でおなかいっぱいに・・・」というのは難しいかもしれませんが、旅の思い出にみんなでシェアして味見をするのは楽しいかもしれません。
16. ムール貝
ブザラ・スタイルでシュカンピ以外にもうひとつ、クロアチアのレストランのメニューでよく見かけるのが「ムール貝ブザラ(Dagnje na buzaru)」
ムール貝の本場ベルギーのものと比べると、クロアチアのムール貝は身が小ぶりですが、お好きな方はぜひ!
17.イカ墨のリゾット
クロアチアで日本人に人気のリゾットといえばイカ墨リゾット(Crni rižoto またはRižoto od sipe)。お米が恋しくなった時にうれしい糸品でもあります。
ただし、クロアチアではリゾットのお米が(日本人の感覚では)「アルデンテ過ぎる」傾向にあります。そのため、お米の固さにこだわりが強い方は注意したいメニューかもしれません。
また、クロアチアではリゾットは「前菜」に分類されていることが多いのですが、リゾット1品だけでおなかにどっしりくるボリュームなので、注文のし過ぎにはくれぐれもご注意くださいね。
18. 魚のグリル
非常にシンプルですが、アドリア海のお魚の素材本来の味を存分に楽しみたい方は、ぜひ魚のグリル(Riba na žaru)をお楽しみください!
クロアチアのレストランで定番の魚といえばスズキ(Brancin)や鯛(Orada)。付け合わせには、上の写真にも写っているジャガイモとブリトバ(Blitva/日本語で「フダンソウ」と呼ばれるお野菜です)をぜひ!
それから、まぐろ(Tuna)のステーキもおすすめです!実は、日本向けのまぐろをたくさん畜養しているクロアチア。「ザダル」というアドリア海沿岸の町には、まぐろの畜養所があり、そこで育てられたまぐろの9割以上が日本向けに出荷されているのです。
日本ではお刺身やお寿司など、生のまま食べることが多いまぐろですが、クロアチアではグリル・ステーキにして食べるのが一般的。ワインとの相性も抜群です!
せっかくクロアチアへお越しになるなら、アドリア海でとれた新鮮なまぐろをぜひ食べてみてくださいね。
19. イカのから揚げ/グリル
日本人に断トツで人気のシーフードメニューと言えば、イカのから揚げ(Pržene lignje)やイカのグリル(Lignje na žaru)。よっほどハズレのレストランでない限り、まずがっかりすることはない一品です。
特にカラッと揚がったイカのから揚げ(Pržene lignje)はビールとの相性が抜群!「イカがおいしすぎて、クロアチアを旅行中、レストランでイカを何度も頼みました」なんて声もよく耳にします。
クロアチアで食べたいファストフード
20. チェバプチチ
クロアチア人が大好きなファストフードと言えば、 チェヴァピ(Ćevapi)!(※またはチェバプチチ(ćevapčići)とも呼ばれます)。
「チェヴァピ」とは、スパイスで味付けをした挽肉を小さく筒状に丸めたものをグリルしたお肉料理。「レピニャ(Lepinja)」と呼ばれるパンとカットされた生のたまねぎと一緒に食べます。カイマクやアイヴァルを付け合わせに食べてもおいしいですよ!シンプルな料理ですが、これ一品でおなかいっぱいになります。
クロアチアに限らず、お隣のボスニア・ヘルツェゴヴィナやセルビアなど、旧ユーゴスラビア地域で広く愛される庶民の味です。
21. ブレク
チェヴァピと同様、ブレクもクロアチアに限らずバルカン半島で広く愛される食べ物。町のパン屋さんなどでも売られており「小腹が空いた時」にうってつけの食べ物です。
国や地域、お店によって形は様々ですが、一般的には写真のようにパイ生地を渦巻き状にクルクル巻いた形をしています。
さくさくのパイ生地の中にはひき肉やチーズなどの具が入っています。一番ポピュラーなのは”ひき肉のブレク”ですが、”チーズのブレク”や”チーズとほうれん草のブレク”もあります。また、甘党の方にはスイーツ感覚で食べられる”リンゴのブレク”や”サワーチェリーのブレク”がおすすめです。
なお、ブレクについて詳しくは「【必食】クロアチア人が愛して止まないB級グルメ3選」でもお伝えしているので、よろしければあわせてご覧ください。
以上みなさんの“おいしいクロアチアの旅”のヒントになれば幸いです。
(小坂井真美)
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