【クロアチア便り】11月、観光オフシーズンに突入しました🍂
秋が来たモトブン みなさん、お久しぶりです! クロたびスタッフ、ザグレブ在住ガイドのまみです。 先月はラジオやテレビ出演、また撮影コーディネートを担当した『世界ふしぎ発見・クロアチア回』の放送などお知らせが相次ぎましたが、チェックしてくださったみなさん、本当にありがとうございました! 放送後にもたくさんのあたたかいメッセージをお寄せいただき、おかげさまで「がんばってよかった!」と心から思えました。(メッセージをたくさん頂きすぎて、お返事が遅れてしまっていてごめんなさい。全部嬉しく拝読しています。ちょっと時間がかかるかもしれませんが、必ずお返事差し上げますね(^^)💦) モトブンで見つけた、たわわに実がなった柿の木 ちなみに・・・「世界ふしぎ発見の番組の最後にちらっと映っていたの、まみさんですか?」というご質問もちょこちょこお寄せいただきますが、そうです(^^)💦 映る予定はなかったので、日本の家族や友達に「映っていてびっくりしたよー!」と連絡をもらって逆にビックリしてしまいました・・・(笑) 子供の頃から大好きだった番組の作成に携われただけではなく、ちらっと最後に登場できたなんて一生の思い出・・・! こんな貴重な機会をくださったディレクターさんをはじめ、番組関係者のみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。 秋以降、ザグレブは霧によく包まれるようになりました そんなこんなでいろんなことをしているうちに、あっと言う間に11月。 毎日、家事・子育て&仕事に追われているうちに夏が過ぎ、秋が来たと思っていたら、もう冬の足音が聞こえてきました。 早くも冬景色のプリトヴィッツェ 先日(10月末)、日本からお越しくださったみなさんと一緒に、ザグレブから日帰りでプリトヴィツェへ行ってきました。 「紅葉がきれいな頃かな…」と楽しみにしていたのですが、残念ながら一週間半程遅かったみたい。 園内のほとんどの木々が葉を落としていましたが、青空に恵まれ気持ち良い気候の中散策を楽しむことができました。 いつみてもため息がでそうなくらい美しいロヴィニ旧市街 また、ロヴィニにも久しぶりに足を伸ばしてきました。 11月になり、観光オフシーズンに入ったクロアチア。 ロヴィニ(およびイストラ半島全域、ダルマチア地方の街々)は11月〜4月前半頃まで冬季休業に入るお店やレストランが多いのですが、早くも旧市街内の半分以上のお店(特にカフェやお土産屋さん)が閉まっていました。 「観光気分を存分に味わいたい!」という方には寂しい時期ですが、私はこの時期のロヴィニが大好きです。 フォトジェニックな景色にたくさん出会えるロヴィニ旧市街。 (↑)観光客が多い時期は写真を撮るために行列ができるスポットも、オフシーズンならご覧のとおり。 ゆったりとした雰囲気に包まれた美しい街並みを、のんびりとした気分で満喫することができます。 マリ・ロッシーニの街並み この他にも、今年は夏から秋にかけて、ドブロブニク、スプリット、フヴァル島、ザダル、ニン、プリトヴィツェ、モトブン、ロヴィニ、クルク島、ロッシーニ島、イロビック島…と、クロアチアのあちらこちらを飛び回ってきました。 ブゼットで出逢った可愛い猫 たくさんの素敵な景色、人に出会えて、みなさんにお伝えしたいことがいっぱいですが、とてもこのブログ記事に収めることができそうにありません。 各都市の新たなおすすめ点、スポット、観光情報もたくさん入手してきたので、また頑張って当サイト(クロたび)やYou... »記事
【クロアチア関連TV番組】10月29日放送│世界ふしぎ発見
ドブロブニクの街並み みなさん、こんにちは!最近、テレビやラジオ番組への出演の告知ばかりが続いていますが、今日もクロアチア関連番組のお知らせです。 (18日の出演に引き続き、先日25日の『THE... »記事
【テレビ出演のお知らせ】2022年10月18日『THE TIME,』(TBS)┃クロアチアから旬の現地情報をお届けします
※画像はイメージです。番組内ではドブロブニクではなく、別のクロアチアの街、旬情報についてお届けします♪ みなさん、こんにちは! クロたびスタッフ、ザグレブ在住ガイドの小坂井です。 昨日(2022年10月18日)は私が出演したNHKの『ちきゅうラジオ』をお聴きくださりありがとうございました! 生放送でのトークだったので、うまく話せるかドキドキ、緊張しましたが、私がこの夏にザグレブでガイドさせていただいた方からもラジオ番組にお便りをお寄せいただき、とても嬉しく心に残る時間となりました。 さて、今日はTBSテレビの朝の情報番組『THE... »記事
【ラジオ出演のお知らせ】2022年10月16日NHKちきゅうラジオ(クロアチア特集)
みなさん、おひさしぶりです! クロたびスタッフ、ザグレブ在住ガイドのまみです。 紅葉がはじまったザグレブ あっという間に夏が終わり、ザグレブはもうすっかり秋になってしまいました。 この夏は家事・育児の他、予想外に仕事も忙しく、パンデミック以降の約2年半ぶりにクロアチア中を飛び回ってきました! この夏はドブロブニクにも久しぶりに行ってきました! ずっと忙しくて当ブログやYouTube... »記事
【80日間】クロアチア長期滞在を経験した感想&おすすめ情報(みんなのクロたび紀行)
フヴァル島要塞からの絶景 みなさん、こんにちは!いつもクロたびをご覧くださりありがとうございます。 先月、この夏クロアチアで長期滞在をされた、ある日本人ご夫婦から旅行記・お写真をお寄せいただきました。 ご年齢は70歳前後だというSさんご夫婦。2022年5月中旬から7月末にかけて、なんと80日間に渡る長期旅行をなさったのだとか! クロアチアでは首都のザグレブの他、ドブロブニクやフヴァル島、トロギール、スプリット、プリトヴィッツェ湖群。それからイタリアやスイスにも足を伸ばされ、個人旅行ならではの住むように暮らす旅をご体験されたそうです。 そんな素敵な時間を過ごされたSさんご夫婦から届いた体験記には、長期の旅だからこそ気づいたことの他、各都市のおすすめお宿情報・レストラン情報なども満載でした。 それでは、さっそく、Sさんご夫婦から届いた体験記をご紹介します!(※一部、加筆修正させていただきました) 【クロアチアを訪問したきっかけ】 ドブロブニクの街並み 家族が仕事の関係でザグレブへ住むことになったので、家族を訪問するついでに、そこ(ザグレブ)を起点に周辺国へも旅しようと思い立ちました。まだ完全にコロナ収束はしていませんが、ヨーロッパの観光客受け入れ緩和体制が後押ししてくれたので、チャンスとばかりに日本を発ちました。 「80日間世界一周」になぞらえて「80日間の海外生活」を体験している途中です。ザグレブは中欧・南欧への拠点として最適の場所だと感じています。 ザグレブからイタリアのトリエステまでは長距離バスで4時間。さらにトリエステからベネチアには鉄道は2時間でアクセスできました。 それから、ザグレブからスイスのチューリヒへは航空機で1時間30分で行けます。こんな風に、ザグレブを拠点に気軽に周辺諸国へ出かけて楽しむことができました。 【魅力いっぱいのザグレブ】 ザグレブのドラツ市場 以前はクロアチアと言えば『アドリア海の真珠』と称えられるドブロブニクしか知らなかったのですが、実際に来てみて、首都ザグレブは私の期待を上回る魅力あふれるところで、今ではすっかり好きな街になりました。まるでウィーンを小さくしたような文化都市だという印象を受けました。 歴史的建造物が並ぶ街並みを走るトラム(路面電車)、歩道に無数に軒を連ねるカフェが印象的な街です。それから、庶民の台所『ドラツ市場』では新鮮な野菜やくだものの他、魚介類もたくさん売られていて、しょっちゅう足を運びました。(ムール貝が安いです!) 市場に並ぶ新線な魚介類 特に気に入ったのはクロアチア特産の乾燥イチジク。春先にたくさん出回っていたアメリカンチェリー・イチゴをたくさん食べましたし、夏になってからは、特大サイズのスイカを毎日食後に楽しんでいます。 ドラツの魚市場で買った新鮮なイワシやイカは、唐揚げや煮付にして味わっています。 ザグレブ旧市街の街並み 街の各所には緑溢れる美しい公園がありますし、焼き立てを売るパン屋もたくさんあり、住み心地が良い所です。 それから、街の中心のイェラチッチ広場では伝統行事やパフォーマンスも行われ、我々が滞在した春から夏のザグレブは長い夜の楽しみが絶えません。 ここに住んでいる人たちもギスギスしていなくて、外国人客を優しく受け入れてくれる街ですね。 【アドリア海のリゾート拠点に!スプリット】 マルヤンの丘から眺めるスプリット旧市街 アドリア海には無数の島々とリゾート地がありますが、クロアチアのスプリットは期待以上の素敵な街でした。 有名なドブロブニクもそれなりに訪れる価値はありますが、すべてが観光客価格で長くは滞在はできないところだと感じました。 一方、「クロアチア第二の都市」であるスプリットは大きな街なので、すべてが観光客価格というわけではなく、長期滞在に適した街でした。 スプリット旧市街 例えば観光客だけではなく、地元民が訪れる市場が旧市街エリアにあり、野菜・果物・魚・肉・花などが売られていました。そのため、長期滞在のアパート生活にも快適でした。 スプリットは世界遺産の街の中に市民生活が根付いるユニークな街。ローマ遺跡とリゾート、そして海の幸が堪能できる魅力満点の街でした! スプリットの夕焼け 海岸沿いの遊歩道(RIVA)にはカフェや露店が並び、夕暮れ時にはサンセットを待つ人などでも賑わっていました。 スプリットは夜遅くまで賑やかで、まるでハワイのような開放感あふれる雰囲気が漂う街ですっかり気に入ってしまいました。 船会社のスタッフたちによるゴスペルコンサートなどもあり楽しかったです。 スプリットからバスで約30分のところには世界遺産の街トロギールがあり、そこにも足をのばしました。石畳の路地と海岸沿いの散策が楽しい街でした。 【Sさんご夫婦からのスプリットおすすめレストラン情報】 スプリット旧市街内・魚市場の隣にある庶民的な食堂『Buffet... »記事
みなさんのクロアチア旅行の思い出やエピソード・旅記録をお寄せください!
みなさん、こんにちは! クロたびスタッフの小坂井真美です。当サイトへお越しくださりありがとうございます。 クロアチアの旅情報が詰まった当サイトに遊びにいらしてくださったみなさんは、きっと「これからクロアチア旅行に行くよ!そのためにクロたびで情報収集をしてるところ」あるいは「クロアチアにはもう行ったことがあるけれど、クロアチアが大好き!だから、クロたびの記事を読みにちょこちょこ覗いてるよ」という方がほとんどだと思います。 たくさんある情報源の中から、クロたびの記事をお読みくださり嬉しいです! 当サイト『クロたび』はクロアチア在住ガイドである私がひとりですべての記事を書いています。 「みなさんにとって一生に一度かもしれないクロアチアの旅。だから、とっておきの楽しい旅にしてほしい!そのために、みなさんが知りたいクロアチアの旅情報を集めたサイトがあれば便利だろうな…」 そんな思いのもと、2015年に立ち上げたサイトです。 おかげさまで、当サイトを通じて多くの方とのご縁があり、なかには「クロたびのおかげで楽しい旅ができました!」と、ご帰国後にわざわざ温かいメッセージをくださる方もたくさんいらっしゃいました。 そんなみなさんからのメッセージは私にとって最高の宝物・・・!すべて大切なメッセージとしてメールボックスに保存しています。 メールでは「クロアチアではこんなお店に行きました!こんなところにも行って楽しかったです!」と旅の様子をご報告してくださる方もたくさん・・・! そのようなメッセージを拝読するごとに、みなさんの楽しい旅の情景が垣間見れるようで、私も心ほっこり、「『クロたび』を続けてきてよかった!」と、思わず笑顔にしてもらっています。 また「今後、私たちのように『クロたび』を参考にしてクロアチアへ旅に来られる方のために、よかったらコンテンツ作りに役立ててください」と、「旅で良かったこと・心に残ったこと・素敵な旅情報・穴場スポット・困ったこと・気づいたこと・トラブル体験談」などを共有してくださる方々のメールにも、大いに助けられてきました。 一方、クロたびを立ち上げてからというもの、ずっとひそかに悩んでいたことがあります・・・。 当サイトの情報はすべて、これまでクロアチア・周辺諸国各地を実際自分の足で飛び回った経験を元に作成していますが、「ひとりで把握できる事・分量には限りがある」ということを常々痛感していました。 本職の観光ガイドという仕事柄、クロアチアを飛び回っているため、その都度、できる限り各地の最新の様子をチェックしてクロたびのコンテンツとして新たに加えたり、情報を更新したり・・・と、みなさんにより良い情報、新しい情報をお届けできるよう努めていますが、やはり一人でできることには限界があります。 各地に新しくできた素敵なお店、穴場スポットなど、私が知らないこともまだまだたくさんあるはずです。 また、ひょっとしたら「(クロたびの)このページに書かれていたこの情報、古くなってますよー!」というような点もあるかもしれません。(実際にこれまでも何度か、ご親切にメールで教えてくださった方がいらっしゃいました。) そこで、もしよろしければ、実際にクロアチアや周辺諸国(スロベニア、モンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、オーストリア、北イタリア各地)を実際に旅されたみなさんのお力をお貸しいただけませんでしょうか。 大変恐縮ながら、謝礼などはお渡しできないのですが、「それでもいいよ!旅の感想、私のおすすめ情報、もしよかったらクロたびに載せて!」と仰ってくださる方がいらしたら、ぜひご一報いただけると嬉しいです。 お寄せいただいた情報は「みんなのクロたび」として、みなさんの旅の感想や旅行記をこちらのページにまとめていきます。 (なお、「クロアチア旅行中、スリ被害に遭ってしまった・・・。」などという治安・トラブル面の体験談はこちらのページにまとめています。) ご賛同いただける方は、info@crotabi.com(担当:小坂井)まで以下の項目と共にご投稿ください。 なお、ご投稿いただく際は、下に記載されている『ご利用規約・免責事項』の全ての事項について同意いただいたものとみなします。 1.お名前(「ネットに本名を載せるのは避けたい」という方は、イニシャルでもペンネームでも!ご希望の掲載名をお知らせください) 2.旅行された時期を教えてください(<例>2022年7月)) 3.訪問された都市を教えてください 4.... »記事
【要注意】『泳げる絶景』クルカ国立公園が遊泳禁止に!
みなさん、こんにちは!クロたびスタッフ・ザグレブ在住ガイドの真美です。 毎日とっても暑い日が続いていますが、みなさんも元気でお過ごしでしょうか? この夏、ヨーロッパは記録的な熱波に見舞われていますが、クロアチアも同様・・・。日中の気温が35℃を超える日も珍しくなく、外を歩けば肌がジリジリと焼けるのが感じられます。 こんな暑い日が続くと、つい冷たい水にダイブしてリフレッシュしたくなりますよね・・・! ... »記事
【クロアチア便り】夏真っ盛り!エメラルドグリーンに輝くプリトヴィッツェへ行ってきました
みなさん、こんにちは!あっという間に7月ですね。 日本も毎日とっても暑い日が続いているそうですが、みなさんもお元気にお過ごしでしょうか? 私が住むクロアチアの首都・ザグレブは(ここ数日は暑さがかなり和らいだものの)連日35℃前後まで気温が上がり、酷暑が続いています。 ザグレブのイェラチッチ総督広場 少し前の当ブログでもお伝えしましたが、観光シーズンを迎えたクロアチアでは欧米からの観光客を中心に、各地の観光地は賑わいをみせています。 コロナ以前と比べるとまだまだ少ないものの、この夏は日本からクロアチアへ旅に来てくださる方もちらほら・・・! いつ何度見ても美しい、プリトヴィッツェ湖群 ところで先日、久しぶりにザグレブから日帰りで夏のプリトヴィツェへ行ってきました! 夏のプリトヴィツェといえば、パンデミック騒動(2020年)以前はいつも大混雑していたピークの時期(ピークは6月〜8月)。 「今日はどうかな〜…混んでるかな〜?」と思いながら向かったのですが、結果的には例年(パンデミック以前)のこの時期と比べると随分空いていました。 下湖群の一部は多少混雑していましたが、例年と比べるとかなり空いていました ヨーロッパからの団体観光客は何組かいらっしゃいましたが、(日本を含む)アジアからの団体さんはこの日は見かけませんでした。 エントランス1付近からすぐ見える絶景! 王道ルートでエントランス1(下湖群)からスタート! この日はお天気がとっても良く、湖がエメラルドグリーンに輝いていました。 プリトヴィツェにはもう何度も、数え切れないくらい足を運んでいますが、本当に飽きない美しさ…! もう何度も見ているはずなのに、思わず「わぁ!きれい〜!」と声が出てしまいました。 プリトヴィッツェ公園のハイライトのひとつ『大滝(Veliki... »記事
【クロアチアの通貨】2023年からユーロへ!どんな風に切り替わって行く?旅行者・在住者への影響は?
画像出典:HNB みなさん、こんにちは! 早いもので、もう2022年も半ばですね。 少し前から当ブログ記事でもお伝えしているとおり、クロアチアではほぼコロナ以前の生活が戻り、欧米を中心に海外からの観光客も戻り、観光地は賑わっています。 もうすぐヨーロッパはサマーバケーションの季節。私のまわりでも「今年の夏はどこに泳ぎに行こう。。。」と、家族や友人たちが楽しそうに話しています。残念ながら、この夏も日本からクロアチアへ旅にいらっしゃる方はあまり多くないかもしれませんが、ヨーロッパにお住まいのみなさんの中には「今年の夏はクロアチアの海に泳ぎに行くよー!」と楽しみにされている方もいらっしゃるかもしれません。 いずれにせよ、この夏はクロアチア現地通貨『クーナ』が使える最後の夏になります。 ・・・というのも、2023年1月1日より、クロアチアの通貨がついにユーロに切り替わることになりました! クロアチアがEU(欧州連合)に加盟したのは今から約9年も前の2013年7月1日のこと。クロアチアにとって悲願だったEU加盟を果たしたものの、この9年間、通貨はユーロではなく、自国通貨のクロアチア・クーナ(HRK)が使用されてきました。 EU加盟当初から、私たちガイドは観光客のみなさんから「クロアチアではユーロは使えるんですか?」「えっ?EU加盟国なのにユーロ使えないんですか?いつからユーロが導入されるんですか?」と幾度となくご質問を頂戴してきましたが、ついにクロアチアでもユーロが導入されることになりました。 これまで「クロアチアとあわせてイタリアやスロベニア、オーストリアなど、周辺諸(すべてユーロ通貨圏)国も旅する予定だから、クロアチアもユーロが使えたら両替しなくていいから便利なのに・・・」というようなお声も耳にしてきましたが、2023年以降はそんな悩みともおさらばですよ・・・! クーナからユーロへの交換 ユーロ紙幣のデザイン 2023年1月1日の導入開始以降2週間のみ、クロアチアではクーナとユーロの両方が公式の支払い手段となりますが、それ以降はユーロのみの支払いに完全に切り替わります。 そのため、私のようにクロアチアに住んでいる方はもちろん、「『また次クロアチアへ旅行に行く時までとっておこう!』と前回の旅の際に余ったクロアチア通貨を持っているんだけど。。。」という方は、2023年以降にクロアチアへお越しの際はユーロに交換する必要があります。 もうすぐクロアチア独自通貨『クーナ』ともお別れです…。 クロアチア政府の発表によると、2023年中はクロアチア国内の各銀行、クロアチア郵便局、金融庁(フィナ)で無料でクーナをユーロに交換できるとのこと。その後はクロアチア国立銀行で無料で交換できる予定です。(クロアチア国立銀行にてクーナ紙幣は無期限で、コインに関してはユーロ導入以降3年以内に限り交換を受け付ける予定とのことです) なお、クロアチアの各銀行に預けているクーナ建ての預金は、自動的にユーロに変換されます。 私たちのようにクロアチアに住む人間にとっては、通貨が切り替わってしばらく経つまで、ちょっと面倒くさそうですが、(クロアチア政府によると)クロアチアの観光収入の約70%がEU圏から、また貿易に関しても約60%がEU圏からのものだそうなので、今後通貨がユーロに切り替わることにより、ビジネス・経済面では何かとメリットがありそうです。 このようにユーロ導入によるメリットも期待できそうですが、一方でデメリットを危惧する一般市民の声も。。。「スロベニアやイタリアなど、これまですでにユーロ通貨に切り替わった国では『ユーロに通貨が切り替わってから物価も上昇した。通貨が切り替わる時期には便乗して値上げしたお店などもある』なんてよく耳にする。最近ただでさえインフレを感じるのに、便乗値上げしてこれ以上物価が上がったらたまったもんじゃないよ…」なんて声もちらほら。 もちろん政府も便乗値上げを警戒していて、ユーロの導入を不当な値上げに悪用する者は、いわゆるブラックリストに載さられ、情報が公開される予定だそうです。 クーナとユーロの二重表示 クロアチア国内では2022年9月5日から2023年いっぱいまで、価格のクーナとユーロの二重表示がなされる予定です。(※2023年1月15日以降は支払いはユーロ通貨のみ) クロアチア・ユーロ硬貨 ヨーロッパ各国の1ユーロコインたち。 ところで、みなさんはEU圏(ユーロ通貨導入国)を旅される際、ユーロ硬貨(コイン)のデザインをじっくりと観察したことはありますか? ユーロ紙幣のデザインはユーロ圏内で統一されていますが、ユーロ硬貨は各国独自のデザインになっていて、クロアチアのユーロ硬貨のデザインも決定しています。(ユーロ硬貨は欧州中央銀行の管理のもと、各国政府の造幣局が発行してしています) 気になるクロアチアのユーロ硬貨のデザインは・・・ 【1ユーロ硬貨: テン】 画像出典:HNB 1ユーロコインに刻まれるのは動物の「テン」。 「なんでテン?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、クロアチアにとってテンは非常に馴染みのある動物。クロアチア語でテンは「クーナ」と言います。 「あれ?クーナ!?クーナって、クロアチアの自国通貨だよね・・・?」と思ったそこのあなた!そう、その通りです! 2022年現在、クロアチアでまだ自国通貨として流通している「クーナ」ですが、その単位(クーナ)は、その名のとおり動物のテンが由来。その昔、クロアチアではテンの毛皮がお金のように使われていたという習慣があったことから、クロアチアの自国通貨が「クーナ」と名付けられたのです。 そんな「クーナ」ですが、2023年にユーロ通貨に切り替わるとサヨナラか・・・さみしいなぁ・・・と思っていたら、なんと1ユーロ硬貨になって、これからも私たちの側にいてくれるみたいです。よかった! (以下、硬貨の写真は当記事冒頭の写真をご覧ください) 【2ユーロ硬貨:クロアチアの地図】 クロアチアの地図が刻まれます。 【50、20、10セント硬貨:ニコラ・テスラ】 クロアチア・スミリャン村にあるテスラの生家と銅像 50、20、10セント硬貨には、クロアチアのスミリャン村で生まれた天才科学者ニコラ・テスラが刻まれます。 クロアチアの人々が「エジソンをはるか超える偉大な発明家」と尊敬して止まない偉人。クロアチアでは知らない人はまずいませんが、(もっともっと称賛され、人々にその名が知られていてもいいはずなのに)世界的にはまだまだ知名度が低いテスラ・・・。 まさに「世界を照らす偉大な発明」をしたテスラのことを、ユーロ硬貨の肖像に採用されたことをきっかけに、これからもっと多くの人に知られるようになってほしいと願っています。(※ニコラ・テスラについて詳しくはこちらの記事をご覧ください) 【5、2、1セント硬貨:グラゴール文字】 スラヴ圏最古の文字である「グラゴール文字」が刻まれます。なお、グラゴール文字はキリル文字(ロシア語やセルビア語などで使われている文字)の原型になった文字と言われています。 これまで日本国内でクロアチアの自国通貨クーナには両替できなかったので「クロアチア旅行の際、現地のお金をどこで、どのタイミングで、どんな方法で両替しよう?」と悩む旅行者の方も多かったですが、ユーロ通貨に切り替わる2023年以降はそんな悩みも無用!これまでよりもさらにクロアチアへの旅が気楽になりそうですね! それでは・・・! (2022年6月12日公開 小坂井真美) ♥ クロたびスタッフ・ブログ、Twitter、Facebookでは日々クロアチア各地の最新気候情報をはじめ、さまざまな情報をお伝えしています。よろしければフォローしていただけると嬉しいです。 またYou... »記事
クロアチアの賃貸サイト・物件探しのサイト / 家賃の相場は?【クロアチア生活情報】
こんにちは!クロアチア・ザグレブ在住ガイドの小坂井真美です。 ここ数年、ポツポツと「クロアチアへ長期滞在する予定なのですが、賃貸アパートを探せるサイトを教えてください」というご質問をいただくようになりました。 なかでも特に「ザダル大学に留学することが決まって、アパートを探さなければいけません。クロアチアでは物件探しの際に、みんなどんなサイトを使っているんですか?」というようなお声をよく耳にするようになりました。 そこで、今回はクロアチアで人気の賃貸サイトや賃貸料の相場をまとめてお伝えします。 まずはこれをチェック!人気のサイト『Njuškalo(ニュシュカロ)』 『Njuškalo(ニュシュカロ)』はクロアチアの人たちが物件を探す時、必ずと言ってよい程チェックする人気サイト。 物件(賃貸物件、不動産売買)に限らず、車、本、家具、食品、ペット用品、各種サービスなどなど・・・ここに書ききることができないくらい多種多様な商品(中古から新品まで)・サービスが売買されるオンランマーケットプレイスです。 そんなNjuškaloには、『不動産(Nekretnine)』のセクションがあり、アパート、部屋(ルームメイト募集など)、住宅、ガレージ、オフィススペース、土地など、多くの不動産情報が掲載されています。 なお、クロアチア語サイトなので、言葉がわからないと少し苦労するかもしれませんが、Google翻訳機能などを活用しながらチェックしてみてください。 以下、ご参考までに不動産セクションに掲載されている各カテゴリーを日本語に訳したものを記しておきますね。 Kuće (一軒家) Prodajakuća... »記事